ADHDの人は貧困状態の人が多い?ADHDと貧困の関係とは

対人苦手リンク

ADHDの人は貧乏や貧困状態にある人が多いのでしょうか?

ADHDの人の症状の一つに、お金の管理が苦手、というものがあります(大人のADHDはお金の管理が苦手?ADHDの人がお金を上手に管理するための8の方法)。お金の管理が苦手だと、貧困になる可能性もあると思います。

また、遅刻が多かったり、人の話を聞いてないように見えたり、すぐに結果を欲しがる(長期目標が立てられない)という症状も、仕事ではマイナスになる可能性があります。そのため、仕事が続かなかったり、仕事を転々としていて、貧困状態になるとも考えられます。ちなみに私もADHDの症状がある人間なのですが、貧乏です。

実際、ADHDの人は低収入の人が多いという学術的な研究結果もあるそうですし、ADHDの女性の3人に1人は貧困という研究結果もあるそうです(ADHDの女性の3人に1人が貧困状態!?最新の研究で明らかに

スポンサーリンク
対人関係苦手レスポンシブル2

貧困がADHDを引き起こす場合も?

以上の理由から、ADHDが原因で貧困になる可能性も考えられます。

しかし以下の記事によると、「貧困」が「ADHD(のような症状)の原因」となる場合もあるようです。ADHD→貧困ではなく、貧困→ADHDの順番ですね。

 最近、福祉の現場で「貧困がADHDを生み出しているのではないか」という話を聞くことがありますが、今回は環境とADHDの関係についてです。 ADHD(注意欠陥・多動性障害)の方の脳に関する研究では、近…

慢性的な貧困が続く家庭では、次のような状況が見られます。

仕事が見つからない、見つかっても続かない。金銭管理が苦手。無計画に子どもが増えていく。子どもの世話に追われて時間がない。慢性的に睡眠不足だ。家が散らかっているなどなど。

仕事を探そうとしても、睡眠不足で記憶力も低下しているので、面接の日時を覚えていられません。さらに、その日時までに、身支度や家事等の段取りを整えて、間に合うように準備することは、脳の高度な機能(実行機能)を使わなければできないことなので、疲労しているときにはうまくいきません。その結果、なかなか職を得られず、貧困から脱出できずにいるのかもしれません

つまり、貧困という環境が、ADHDに似た症状を引き起こしてしまうということでしょうか。そしてそのような症状によって、ますます貧困になったり、別のさらに悪い問題を引き起こしてしまう場合があるようです。

「環境」がADHDの原因となっているということですね。

一見すると「ADHDではないか?」と思われるようなエピソードも、よく背景を聞いていくと、環境によって一時的に自己コントロールがききにくくなっていて、「ADHDに似た状態」になっているということもよくあります。

したがって、環境を変えるとADHDの症状がなくなる場合があるということです。興味深いのは、少年院や刑務所に入ると、ADHDの症状が落ち着く例が実際にあるそうです。

環境をできる限り変えてみると、うまくいっていない問題がADHDによるものなのか、そうでないのかがはっきりします。最も極端な例では、少年院や刑務所といった施設に入ってしばらくすると、ADHDが疑われていた方でも、ぴたりと落ち着く例もあるのです。

以上をふまえると、これまでADHDは「生まれつき」のものと考えられてきましたが、それ以外に、環境が原因となる場合もあると考えられるのかもしれません。

最近ADHDと診断される人が急増していると言われていますが、もしかしたらその中には、環境が原因の人も含まれているのかもしれませんね。

そして環境が原因の場合は、環境を変えればADHDの症状がなくなる、ということです。これは従来のADHDの治療法とは異なる考え方だと思いますし、専門の医者以外の協力も必要になってくるでしょう。たとえば経済状況が良くなればADHDの症状がなくなるとするなら、経済学者などの、社会科学者の協力も必要になってくるのでしょう。

ADHDは環境が原因とする考え方は、フランスの考え方とも似ていると思いました。フランスではADHDを社会環境的なものと考えるそうです(フランスは子どものADHDを「社会的な障害」と考える?薬も飲まない?)。

ただし日本ではまだADHDが環境によって引き起こされるメカニズムと、その対処法については、広く知られていないようにも思えます。今後の研究が期待されます。

参考記事:貧困はADHDを生み出す?

スポンサーリンク
対人関係苦手レスポンシブル2
対人関係苦手レスポンシブル2
対人苦手リンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連コンテンツ
googleスポンサーリンクと関連コンテンツ