算数障害の原因は生まれつきでしょうか?
結論から言うと、生まれつきも原因の1つではありますが、その他にも複数考えられます。
そこで、unescoの信頼できる情報から、算数障害の原因を紹介します。
遺伝
算数障害の人は、親や兄弟で同じように数学障害のある人が多いことが研究でわかっています。
ターナー症候群、脆弱X症候群、ウィリアムズ症候群などが、算数障害のある人に見られる遺伝子疾患です。
ある種の遺伝子を持つ人は、算数障害となる危険性が高いとされています。
脳の発達
研究者たちは、最新の脳画像ツールを使って、算数障害のある人とない人を比較分析する研究を行っています。
算数障害が多いターナー症候群を持つ赤ちゃんの研究では、数学の処理で使われる脳の部分で、脳細胞や灰白質が少ないことがわかっています。
環境
算数障害は、胎内でのアルコール被爆(妊娠中の飲酒)と関係があります。
また、未熟児や低体重児も、算数障害と関係している可能性があります。
脳の損傷
脳の特定の部分に傷がつくと、研究者が「後天性算数障害」と呼ぶものが発生することが研究でわかっています。
その他
算数障害は、算数を教わる機会の不足、不安やうつ病などの精神的な問題の副作用なども原因となります。
まとめ
算数障害の原因をもう一度まとめると、以下です。
- 遺伝
- 脳の発達
- 環境
- 脳の損傷
- その他
生まれつきと思われる要因も原因の一つですが、その他にもいくつか原因があります。
また、ユネスコが指摘しているように、算数障害はほかの障害と比べるとまだ十分な研究がなされていないのが現状です。したがって、算数障害の正確な原因を特定することはできず、人によって異なる点にも注意が必要です。
加えて、算数障害の子どもも適切な指導と学習があれば算数を学ぶことは可能です。
たとえば、発達障害の専門家が監修した「新発達 無学年制教材!対話型アニメーション、インターネット教材【すらら】」は、発達障害の子どもの自立学習におすすめです。
参考記事:About Dyscalculia / 算数障害 / 7 Common Myths About Dyscalculia