「マインドフルネス」という言葉を知っていますか?これは、ストレスに対処するための瞑想のようなものです。
欧米ではすでにビジネスの現場や教育・医療機関で取り入れられています。有名なところではあのgoogle社が、社内でマインドフルネスを利用しています。
この流れを追うように、日本でも最近になって注目を集めています。
このマインドフルネスですが、最近の研究で、ADHDの人の症状(集中力や注意力、多動、自己を制御する能力)を改善する効果が期待できることがわかっています。
アメリカなどでは、現在、多くの医師や教育者がADHDの人にマインドフルネスを教えるようになっています。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスは主に以下の2つのステップを含みます。
- 現在の状態に意識を集中する
- 開放的で、好奇心と受容性のある態度を保つ(何も決めつけない)
この2つのステップは「瞑想」の間一日中行われます。
このようにして、マインドフルネスをする人は、一瞬一瞬に生じるパターンとかすかな変化に注意を払うことを学ぶのです。
マインドフルネスを学ぶことで、たとえば、人との会話中に自分が会話の進行を邪魔するようなことをしていると気が付けます。邪魔をしていると気付いたら、次は邪魔をするような衝動が起きた時に、そうしないように気を付けることができるのです。
マインドフルネスのその他の研究
マインドフルネスは子育てをする母親にも効果がある?
バージニア・コモンウェルス大学の研究によると、マインドフルネスを行った母親は、その後子どもに対する行動が変化し、子どもをより受容できるようになることがわかりました。
そして、子どもとの交流で得られる満足感が増え、子育てに幸せを感じられるようになりました。
マインドフルネスは脳の実行機能を改善する?
またマインドフルネスは、子供の脳の「実行機能」を改善することもわかっています。
ウィスコンシン大学マディソン校の研究によると、マインドフルネスは小学生の子供の実行機能を改善するという研究結果が出ました。
特に、その中でも比較的実行機能が弱い子供に効果が認められました。
実行機能は行動を制御し、物事を順序立てて計画し、注意を保つための能力です。ADHDの人はこの脳の実行機能に問題があると言われています。(ADHDと「実行機能」)