ADHDと「過集中」‐「過集中」をプラスに変えるためのヒント

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魚を待ち構える鳥

ADHDの人は、過集中(hyperfocus)の能力があります。これはADHDではない人の集中する能力とは全く別のレベルのものです。過集中の状態になると、気が散ることは完全にブロックされ、周りで何が起こっているのか気が付かなくなります。

例えば、あるADHDの女性は、2人の小さな子供が遊んでいる間新聞を読んでいました。次に気が付くと、娘が新聞とその女性の間から頭を出していました。「ママ、そこにいる?」と娘がそう言いました。その女性はあわてて母親として子供に注意を向けようと始めました。

この周囲で起こっていることに気が付かないという状態は、トラブルを引き起こす可能性があります。例えば約束をすっぽかしたりしてしまいます。

さらにあるADHDの人は、過集中の状態で文章を書いていました。とても集中していたので、家が火事になっていることに気が付きませんでした。

「火災警報やその他すべてのことに気が付かず、最終的に火事は消防士によって発見されました。その女性は自分の部屋で集中して仕事をしていました。その間、台所は火に包まれていたのです!」

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過集中には良い面と悪い面がある

仕事のプロジェクトで過集中の状態になると、面白さを感じ、創造的で生産的になります。そしてプロジェクトに大きな貢献ができる可能性があります。

しかしまた一方で、TVを見たり、インターネットをしている時に過集中の状態になると、時間を忘れて何時間もはまってしまうことにつながります。その結果罪悪感や恥の意識にさいなまれ、自分を責めてしまうこともあります。

また、過集中のせいで約束に遅れたり、あなたに関心を持ってほしいと思う相手を無視してしまう可能性もあります。

このように、過集中は良い面と悪い面があります。また「何」に対して過集中になるのかを選択することができません。

「過集中」になるための条件とは?

毎日の退屈な仕事、たとえば「家事」をしている時は、過集中の状態になることは決してありません。たとえ集中したいと望んでいてもできないのです。

何かに過集中になるためには、それが面白いもので、あまり難しくないことが条件です。つまり、難しすぎなく、簡単すぎない、しかし十分に骨の折れる仕事で、やりがいを感じられ、脳を使うものです。

以下が、過集中の状態をプラスにして、マイナスな影響をできるだけ制限するためのヒントです。

過集中をプラスにするヒント

1.あなたが過集中の状態になった時にしていたことをメモしましょう。過集中になってよかった活動と、悪かった活動です。

2.多くの時間を有益な活動に使えるよう、予定を立てましょう。

あなたがADHDの場合、多くの時間を、自分を強制的に動かしたり、集中させたりすることに費やしてしまいます。(有益ではないことにでも)生産的であり、かつ集中している時に、そこから離れることは恥ずかしいという意識があるからです。

例えば、税金の処理をしている時、その作業に没頭してしまうことがあります(それはばかげたことだともわかっています)。

したがって、一年に一度、一回で全ての税金の処理ができるよう、その日をあらかじめ予定しておきます。これは脳のエネルギーを利用し、楽しい一日にするのです。

3.「有益ではないこと」に過集中になることを制限しましょう。

有益ではないことに過集中になることがわかっても、依然としてそれをすることはできます。しかし一旦それを始めたら、それから離れるのはとても困難であることを十分に認識していることが重要です。

たとえば、あるコンピュータゲームが、過集中の状態になるものひとつだった場合、ゲームを平日仕事のある時にやるのではなく、週末にやるようにすれば、仕事に支障をきたすことはなくなります。

4.大音量のタイマーをセットしましょう

もし約束や、ある時間に仕事を途中で止める必要がある場合、大音量のタイマーをセットしましょう。そして座っている場所から「遠く離れた位置」にそれを置きましょう。

遠く離れた位置に置けば、タイマーを止めるために物理的に動く必要が出てきます。そうすれば精神的にも過集中の状態から強制的に脱するので、簡単に過集中を止めることができるでしょう。

参考記事:ADHD and Hyperfocus

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