「ゲーム」は子供にあまりよくないイメージがあります。
一時期、「ゲーム脳」という言葉が流行り、ゲームが社会問題となりました。
子供のゲームを禁止している親もいるでしょう。
しかし、最新の研究結果によると、ゲームはADHDの子供の症状を改善することがわかりました。
ADHDの子供がゲームをすると問題行動が減る
この研究を行った中国の研究者によると、ゲームをしたADHDの子供は、教室内での問題が行動が減ったり、成績が上がったり、同級生や先生との関係が改善しました。
研究で使用されたゲームソフトは、注意力や衝動性を改善し、ワーキングメモリーを訓練できるゲームです。
子供たちがこのゲームを行っている間に脳波を測定し、全部で5つの小学校で実験が行われました。
子供たちはゲームで課題を達成する訓練を重ねることで、現実でも課題を達成するための自信が高まることが期待できます。
この研究は中国で行われましたが、現在はオーストラリアでも同様の実験が進行中です。
大手製薬メーカーもデジタル薬を開発中
ただし、この研究を見ると、ゲームだったら何でも良いわけではないようです。あくまでADHDの症状を改善するのを目的としたゲームの場合に限られるかもしれません。
ちなみに、人気ゲームのマインクラフトでもADHDや自閉症の改善効果が期待できると言われています。
また、大手製薬メーカーの塩野義製薬が発達障害をゲームで治療できる「デジタル薬」を開発を進めていたり、スペインでもADHDの改善を目的としたゲームの開発が行われています。
ゲームはADHDを改善する希望の薬となるかもしれません。
参考記事:Game Software Can Help Kids with ADHD