大阪大学が「ADHDの原因遺伝子」を特定したそうです。
注意力や落ち着きがなくなる注意欠陥多動性障害(ADHD)などの神経発達障害は、特定の遺伝子が重複して存在すると引き起こされることを、大阪大の山下俊英教授(神経科学)のチームがマウスの実験で突き止め、5日付米専門誌電子版に発表した。
研究によると、ADHDは「特定の遺伝子が重複して存在すると引き起こされる」そうです。
またこの特定の遺伝子は「マイクロRNA484」という遺伝子だそうです。
チームは「マイクロRNA484」という遺伝子に注目。この遺伝子を重複して持つようにしたマウスを作製したところ、胎児期には大脳皮質で神経細胞が過剰に作られ、生まれた後は落ち着きなく動き回るなどの症状を示した。
マイクロRNA484が重複すると神経幹細胞に影響を及ぼして異常が起き、神経発達障害の発症につながるとみられる。
これからこの遺伝子「マイクロRNA484」をターゲットとすることで、新しいADHDの治療法の開発が期待できますね。
「ADHD」という障害は広く知られるようになりましたが、まだADHDの原因やメカニズムなどはわからないことが多いようです。
これがきっかけでさらなる研究が進むと良いと思います。
参考記事:ADHDの原因遺伝子特定、阪大 / ADHDなどの原因、特定遺伝子の重複 阪大解明