ADHDの人は(短期)記憶力が弱いです。
しかし、年齢やIQに関係なく、ADHDの人の記憶力は改善できます。そこで、ADHDの人向けの記憶力の改善方法を紹介します。
改善方法には「体」を変える方法と、「行動」を変える方法の2つがあります。
目次
体を変える
1.食べ物に気をつける
「食べものがあなた自身を作る(you are what you eat)」という言葉があるように、記憶力の改善には食べるものが重要です。
特に、「タンパク質」「新鮮な果物、野菜」「全粒穀物」をバランスよく食べ、「マルチビタミン」「オメガ3脂肪酸」を摂取して栄養を補いましょう。
2.運動をする
運動は脳の血液の流れを増やすため、記憶力を改善します。
3.リラックスする
ストレスが多いと記憶力が落ちます。
そのため、瞑想や運動などリラックスできることをして、ストレスを減らすようにしましょう。
4.睡眠を十分に取る
睡眠不足は記憶力を落とします。
毎夜十分に眠るようにしましょう。
5.お酒は避ける
お酒は記憶力の低下につながるので、過度の飲酒は避けましょう。
次に行動を変えて記憶力を改善する方法を紹介します。
行動を変える
1.マルチタスクはしない
マルチタスクをすると注意力が分散してしまい、結果的に記憶力が低下します。
記憶はどれだけその物事に注意したかどうかで決まるからです。
2.ひとつひとつの行動を注意深く行う
毎日の簡単な行動を注意深く行いましょう。
電気を消す、寝る前に鍵を閉める、車の電気を消すなどです。
そうすれば、忘れたのを思い出して、家を出た後にまた戻ったり夜中に起きなければならなくなることも減ります。
3.習慣を作る
習慣を作ることで記憶に「休息」を与えられます。
行動が習慣になるまではだいたい21日から28日くらいかかると言われています。
一度行動が習慣になってしまえば、あれこれ思い出したり、記憶する必要はなくなります。
4.記憶補助ツールを使う
人の名前や誕生日、約束の日などを頭の中だけで記憶しておくのはとても大変ですし、ストレスになります。
こちらも記憶に休息を与えるために、手帳などの記憶補助ツールを使ってメモしましょう。
5.「合図・目印」を作る
合図・目印を使用して、記憶を呼び起こすこともできます。
たとえば、空の牛乳パックをテーブルに置いておくことで、牛乳を買うことを思い出せます。
このような合図・目印を日頃から作っておけば、記憶の助けになるでしょう。
「メメント」という映画でも、記憶障害の主人公が似たようなことをしていました(忘れないように体にタトウを入れるなど)
まとめ
- 食べ物に気をつける
- 運動をする
- リラックスする
- 睡眠を十分に取る
- お酒は避ける
- マルチタスクはしない
- ひとつひとつの行動を注意深く行う
- 習慣を作る
- 記憶補助ツールを使う
- 「合図・目印」を作る