インターネットなどの「テクノロジー」は、ADHDの人にとって、「諸刃の剣」です。
一方でADHDの人の仕事を効率的にしてくれますが、他方で仕事の邪魔をします。
気がついたら延々とインターネットを見てしまい、仕事が全然進まなかったことがよくあるでしょう。
テクノロジーは薬のようなものです。使用するとドーパミンが出るので、ドーパミンが少ないADHDにとって、とても魅力的です。それでネット依存のような状態にもなってしまうのです。
そこで、ADHDの人がインターネットなどの「テクノロジー」を上手に使いこなす方法を紹介します。
1.他の人に助けてもらう
あるADHDの男性は、ゲームが大好きで、気がついたらゲームばかりしてしまいます。
そのため、彼はガールフレンドに頼んで、ゲーム機にゲームの使用を制限する設定をしてもらいました。
親友やパートナー、ADHDの専門家などと協力して対策を考えましょう。
2.「ToDoリスト」のアプリを使用する
「ToDoリスト」や「タスク管理アプリ」を使用することで、インターネットなどに気がそらされることなく、仕事を進められます。
しかし、タスクが多すぎると逆にやる気を失ってしまったり、楽しいアプリはそれ自体が邪魔になってしまったりするので、気をつけましょう。
3.不快な音を使用する
私たちはメールの通知音などに、自然と耳触りの良い音を選ぶ傾向があります。
しかし、ネット依存のADHDの人におすすめなのは、嫌いな音やイライラする音を使用することです。
そうすれば、メールを閉じたくなるので、メールに時間を取られることがなくなります。
4.自己反省する
テクノロジーが、それを使用する前と後で、あなたにどのような影響をもたらしているのかをチェックしましょう。
たとえば「今していることは自分に本当に必要なことなのだろうか」「自分に良いことなのだろうか」「これをしたあと良い気持ちになるだろうか」などの問いをよく考えてみましょう。
5.仕事中は携帯電話を使用しない
携帯電話に邪魔をされて仕事に集中できない人も多いでしょう。
仕事中はできるだけ携帯電話の使用を避けるのがおすすめです。
たとえば、スマートフォンを手に届かない場所に置いておくといいでしょう。
具体的には、スマートフォンを財布やブリーフケースの中に入れておいたり、引き出しや別の部屋にしまっておくなどです。
一番良いのは、仕事中は携帯電話の電源を切ることです。
ただし、あまりにルールを厳格にして自分を追い込まないことも大切です。
6.ADHDの特性を忘れない
ADHDの特性をよく覚えておきましょう。
ADHDの人は、仕事を開始・終了することがとても難しかったり、刺激的で常に変化することを好んだりします。
これらの特性を考えてテクノロジーを使用しましょう。
参考記事: Adult ADHD:5 More Tips for Managing Technology