最新の研究で、妊娠中にビタミンDを摂取していた母親の子どもは、ADHDの症状が少ないことがわかりました。
この研究では、デンマークの1233人の子どもが調査の対象となりました。
調査では臍帯血のビタミンDが測定され、母親には子どもが2.5歳の時の行動チェックリストを埋めるよう指示されました。
その結果、妊娠中にビタミンDを摂取していて、臍帯血のビタミンDレベルが25 nmol/L以上の母親の子どもは、ADHDの診断スコアが低かったそうです。
これは、他の要因、たとえば母親の年齢、喫煙、飲酒、肥満、教育水準、精神疾患、子どもの性別、年齢なども考慮に入れた結果だそうです。
理由はわからない
ただしこの研究結果は、なぜビタミンDが子どものADHDを防いでいるのか、その理由についての説明はありません。
しかし別の研究では、ビタミンDが早期の脳の発達において重要な役割を果たしていることが指摘されているそうです。このことがもしかしたら関係しているのかもしれません。
ビタミンDがADHDを改善するということは以前から指摘されています(ビタミンDはADHDを改善する?ADHDとビタミンDの関係)。ADHDとビタミンDに何らかの関係がある可能性は高そうですね。今後のさらなる研究が期待されます。
ちなみにビタミンDは、乾燥きくらげ、いわし、いくら、紅鮭、しらすなどに豊富に含まれているそうです。またビタミンDのサプリもあります。
参考記事:Vitamin D Intake During Pregnancy May Protect Against ADHD in Children