大人のADHDの人は、仕事で苦労する人が多いです。仕事ですぐにクビになったり、仕事を転々としている人も珍しくありません。
実際、発達障害の人の3割が「6カ所以上の職場を経験」しているというデータもあります。
ADHDの人が仕事を選ぶ際に大切なことの1つは、「適正に合った仕事」を選ぶことです。
そこで、大人のADHDの人に向いている仕事をいくつか紹介します。
ADHDの人は独特の強さを持っています。その強みを武器にできる仕事を選ぶことが成功の鍵です。
目次
1.「警察官、消防士」
ADHDの人は、刺激を求める傾向があります。単調な生活に退屈してしまうのです。
そのため、大人のADHDの人は警察官と消防士が向いています。
警察官と消防士は同じ日が2日とありません。
2.「医者、看護士」
ADHDの人は、テンポが早く緊張度の高い環境で仕事をするのが得意です。
そのため、医者と看護士はADHDの人に向いている仕事です。
3.「販売員」
ADHDの人の中には、会話をするのが上手で、人と会話しないと欲求不満がたまる人がいます。
そのようなADHDの人には、販売員の仕事が向いています。
4.「アーティスト、芸能人」
アーティストや芸能人として成功するには、物凄いエネルギーが必要です。
多くの人は消耗して疲れ果ててしまいます。しかし、ADHDの人は違います。
大人のADHDの人が持つエネルギーは、クリエイティブな世界で成功する力となります。
5.「軍隊」
軍隊は秩序と規律が重んじられる世界です。そのため、一見すると軍隊はADHDの人にとって最も合わない場所のようにも思えます。
しかし、ADHDの人の中には、軍隊がとても合う人がいます。これはおそらく、軍隊での激しい精神と肉体のトレーニングが、ADHDの人にプラスに働いているからだと思われます。
6.「起業家」
ADHDの専門家によると、ADHDの人は情熱を持てる場にいる時、とても生き生きとするそうです。
そのため、自分で情熱を持てるビジネスを行う起業は、ADHDの人に向いている仕事です。
7.「歩合制の販売員、セールスマン」
歩合制の販売員、セールスマンは、常に外を出歩き、新しい人と出会う仕事です。
いわば、常に動き続ける仕事です。
9時から17時まで時間がきっちり決まっている仕事ではありません。そして、それがADHDの人には向いているのです。
ADHDの人が成功できるだけの柔軟性と自分だけの世界を適切に与えてくれるからです。
8.「機械工」
機械工は、毎日することが違い、批判的な思考スキルと顔をつき合わせたコミュニケーションが必要とされる仕事です。
これは、デスク作業が苦手なADHDの人にとっては、完全に天職と呼べる仕事です。
9.「建設作業員」
建設作業員は、仕事の内容がはっきりしており、忙しくて退屈しません。これらの点がADHDの人に向いています。
10.「配送のトラック運転手」
トラック運手の仕事は、どこに・いつ・誰にということがはっきりしています。その点で、ADHDの人に向いている仕事です。
11.「先生、塾の講師、保育士」
大人のADHDの人は、学校の先生や塾の講師、または保育士など、子どもと直接触れ合う仕事を楽しく感じます。
また、これらの仕事は、ADHDの人の創造性などを生かせる仕事です。ADHDの人は創造性が高いと言われていますので、子どものクリエイティブな能力を高める助けができます。
12.「ジャーナリスト」
ジャーナリストの仕事は、常に変化し、多様な人と交流を持ち、短い時間で結果を出す仕事です。これらの特徴は、ADHDの人の性格に合っています。
ただし、締切が厳しい仕事なので、その点はADHDの人にはマイナスとなります（ADHDの人は締め切りを守るのが苦手）。
13.「料理人」
大人のADHDの人は、料理人の世界に入る人が少なくありません。
この仕事は創造性があり、かつADHDの人のマイナス面があまり影響しないのです。
料理の仕事は、手元の作業に集中し、短い時間で料理を完成させます。長期の計画を立てることや、多くのワーキングメモリーは必要とさせれません。
時間も比較的フレキシブルで、散発的に忙しいときとそうでないときが交互に続くので、仕事への注意力と集中力を保つことができるのです。
14.「美容師、ヘアスタイリスト」
美容師やヘアスタイリストは、常に新しいお客さんを相手にする仕事です。そして、それぞれのお客さんに対して、短い時間で創造的な仕事を行います。
1日中自分1人で仕事を行うこともあり、また次々に素早くお客さんの対応をします。これは、多動性タイプでエネルギーのあるADHDの人には理想的な環境です。
加えて、絶え間なくお客さんが来て多くの人と交流できるので、退屈することはほとんどありません。
15.「ソフトウエア開発者」
ADHDの人には、IT系の仕事が向いていると言われています。
特に、ソフトウエア開発の仕事は、細かい問題を解く作業が多いので、ADHDの人の過集中の特徴が役に立ちます。
また、1人で行える仕事ですし、様々な問題が出てくるので、退屈することもありません。
プログラマーとして成功したADHDの女性や、プログラマーが天職という26歳の発達障害の男性などの例があります。
まとめ
- 警察官と消防士
- 医者と看護士
- 販売員
- アーティストや芸能人
- 軍隊
- 起業家
- 歩合制の販売員、セールスマン
- 機械工
- 建設作業員
- 配送のトラック運転手
- 先生、塾の講師、保育士
- ジャーナリスト
- 料理人
- 美容師、ヘアスタイリスト
- ソフトウエア開発者
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