via:‘ADHD didn’t stop me from being a programmer’
イギリス人のレイチェル・クランシーさんは、26歳のソフトウェア開発者です。
彼女はイギリスでソフトウェア開発の修士号を取得した後、Sky(イギリスの大手メディア関連企業)の奨学生に選ばれました。さらに、ソフトウエア開発の資金140,000ユーロを与えられました。
レイチェルさんは将来有望のプログラマーですが、注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断されています。
数学が苦手
レイチェルさんは授業に集中することができず、ノートにいたずら書きをよくしていました。彼女は自分のことを空想家でだらしなく、自己管理ができない人間だと思っていたそうです。
さらに意外なことに、レイチェルさんは数学が非常に苦手でした。
ADHDの人はプログラマーに向いていない?
一般的に、ADHDの症状はソフトウェア開発での複雑な作業の障害になると言われています。
そのため、ADHDの人がプログラマーとして成功するのは難しいように思われます。
しかし、レイチェルさんによると、ADHDの人はプログラムができないというのは、よくある誤解です。
ADHDの特徴をうまく利用する
レイチェルさんは、「次々とアイデアが出てきて、話がまとまらない」ADHDの思考をうまく利用することで、新しいクリエイティブな考えを生み出しました。
彼女によると、ADHDの特徴をうまく利用できれば、ADHDの人はクリエイティブになることができるそうです。
子どもたちがADHDを学ぶソフトを開発
レイチェルさんは「Get Closer」というゲームを開発しました。
このゲームの主な目的は、子どもたちにADHDを教えることです。物語を通じて、ADHDの人を理解する方法を学ぶことができるのです。
ゲームでは、プレイヤーは助けを必要とする森の生き物と対話します。生き物はさまざまな種類の行動を示します。子どもたちはゲームを通じて、悲しみや恐怖などの複雑な感情を把握し対処する方法を学びます。
ADHDの対処法
レイチェルさんはたくさんのカレンダーを持っています。
これは、ADHDの症状に対処するためです。Googleカレンダーや、バッグの中にも小さなカレンダーがあり、自宅にも大きなカレンダーがあります。
こうすることで、大切なイベントなどを忘れないようにしています。
ほかにも、すべてのものにラベルを付けて視覚的にしたり、To Doリストを作成し付箋をリストに添付しています。
まとめ
アスペルガーの人はプログラマーに向いているとよく言われますが、レイチェルさんの例を見ると、ADHDの人もうまくやればプログラマーとして成功できるのかもしれませんね。