砂糖はADHDの症状に悪い影響をもたらす可能性があります。
砂糖は、多動症や物忘れ、疲労感、うつ状態などの原因となります。
一般的に、人は炭水化物を摂ると、炭水化物は体内でブドウ糖(グルコース、砂糖の一種)に変わります。
そして(脳を含む)臓器や筋肉は、エネルギーとしてブドウ糖を使用するのです。
また、脳の神経細胞はブドウ糖を貯めておくことができないので、常に安定した供給が必要です。
しかし、ブドウ糖の脳への供給は、多動症とシュガークラッシュ(低血糖症による、疲労感、うつっぽい症状など)の原因にもなります。
特に、悪い砂糖は大人のADHDの症状を悪化させる可能性があります。
目次
悪い砂糖とは?
悪い砂糖は、クッキーやキャンディー、ソーダなどに入っている精製糖(白砂糖)です。
精製糖(白砂糖)はセレトニンを放出する
精製糖(白砂糖)を食べると、すぐに脳は多くのブドウ糖を獲得し、セレトニンが放出されます。セレトニンは幸福感を作る物質です。
ADHDの人はセロトニンが不足しており、これが砂糖に依存してしまう原因の一つです。
砂糖はシュガークラッシュの原因に
また、砂糖を摂取すると血糖値が上昇し、膵臓は大量のインシュリンを分泌させます。膵臓は必要量以上のインシュリンを分泌するので、今度は逆に血糖値を低下させてしまい、低血糖の状態になってしまうのです。
これが頭がぼんやりとしたり、脱力感を覚えたり、砂糖を無性に欲してしまうシュガークラッシュの原因です。
そして、ADHDの人は砂糖を摂ることで、ADHDの症状をさらに悪化させる危険性があるのです。
反対に、良い砂糖は、果物や複合炭水化物から作られた、精製していない砂糖(黒砂糖や三温糖)です。
*ただし、白砂糖と茶色の砂糖では大きな違いはないという主張もあります。
「白い砂糖が茶色い砂糖よりも健康に害を及ぼす、という科学的根拠を示すものはありませんでした」
砂糖が引き起こす危険なこと
私たちの多くは、砂糖にあまり危険性を感じていません。
しかし、砂糖は様々な病気の原因となる危険性のあるものです。たとえば、糖尿病や肥満、虫歯は砂糖が関係する病気です。
また、他にも砂糖は次のような状態を引き起こす可能性があります。
・多動症
・うつ状態
・疲労
・不眠症
・気分のむら
また、砂糖依存症も問題です。
たとえば、チョコレートを毎日食べている砂糖依存症の人は、頭にもやがかかった状態になったり、物を考えるのに多大なパワーが必要になります。
また、砂糖依存症の人が砂糖を控えると禁断症状が表れる場合があります。
毎日の食事から砂糖を減らすには
1.「犯人」をはっきりさせる
まずは「犯人」をはっきりさせましょう。
毎日の食事で砂糖がよく入っているものは何ですか?
チョコレート、ケーキ、あるいは砂糖の入ったコーヒーでしょうか?
犯人がわかったら、それを減らすようにしましょう。
2.食べ物を茶色に変える
食べ物を白い物から茶色の物に変えてみましょう。
たとえば、パンや、パスタ、米などを茶色のもに変えましょう。お米だったら白米ではなく玄米を食べるなどです。
3.食事は「規則正しく」
食事は規則正しくとりましょう。
食事を抜いたりしてはいけません。これは脳の血糖値を安定させるためです。
4.「禁断症状」に負けない
砂糖を減らしたことによる「禁断症状」が出た場合は、負けずに最後までやり通しましょう。
また、心配なら医者に相談しましょう。
5.「メリット」に注目する
砂糖を減らすことの「メリット」に注目しましょう。
ただしもっと良いのは、メリットに「注目」するよりも、砂糖を減らしたことで得られるメリットを「楽しむ」ことです。
6.「果物」を食べる
ある栄養学者は、どうしても甘いものが欲しくなったら、「果物」を食べるのをすすめています。
果物であれば、白砂糖よりも害が少ないのでしょう。
参考記事:Sugar and ADHD