午後2時から4時の間、ADHDの人はよく、精神的にも肉体的にも感情的にも疲れてしまう午後のスランプを経験します。
もちろん、このようなスランプは、誰もがある程度経験していることでしょう。
しかし、ADHDの人の中には、ちょっとしたスランプではなく、本格的な落ち込みを経験することがあります。
その場で寝てしまいたくなるだけでなく、注意力、集中力、生産性、そして冷静さや理性を保つ能力にも影響を与えます。
そこで、午後の落ち込みを最小限に抑え、解消するためにできることをいくつか紹介します。
1.罪悪感を持たない
ADHDの人は、午後のスランプを含め、人生のさまざまなことに罪悪感や羞恥心を感じがちです。ADHDの人の自尊心が低いのは、罪悪感が一つの原因です。
会議に集中できなかったり、授業中に居眠りをしてしまったりと、自分を責めてしまうのです。
しかし、それはあなたのせいではありません。それは、私たちの体が持つ仕組みのせいです。
2.朝食をきちんととる
ADHDの人の多くは、朝お腹が空いていないか、急いで出かけるために朝食を食べません。
しかし、朝食をとって1日を始めることは、午後のスランプを避けるためにとても役立ちます。
3.ADHDの人に合った昼食をとる
ADHDの人は、昼食をその場しのぎで食べたり、抜いたりしがちです。
あるいは、朝食を食べなかったために、お腹が空いて重いものを食べてしまうこともあります。
昼食に何を食べるかは、午後のエネルギーに直接影響します。
ランチには、グルテンフリーで、良質のタンパク質(鶏肉や魚)と野菜などの食物繊維を一緒に食べるのがおすすめです。
グルテンフリーはADHDの改善効果が期待できると言われています。
4.昼寝をする
ADHD患者の75%は、入眠や睡眠維持に問題を抱えていると言われています。
睡眠不足だったり、寝不足の夜が続いたりすると、午後のスランプが起こりやすくなります。
5.体を動かす
運動した後は、体も心も元気になります。
そのため、ランチタイムに運動をし、午後の仕事のエネルギーにどのような違いがあるかを確認してみましょう。
ちなみに、重症のADHDの人が運動で症状が改善したという報告もあります。
6.水分補給
水分補給は最も簡単な疲労回復方法です。
しかし、案外1日中忘れずに水を飲むことを忘れがちです。
7.マルチタスクをやめる
ADHDの人は、マルチタスクが大好きです。刺激的で爽快な気分になります。
しかし、マルチタスクはとても疲れます。
マルチタスクをやめて、シングルタスクにしましょう。
8.午後のおやつにタンパク質を摂る
スランプになりそうになったら、タンパク質のおやつを食べましょう。
ナッツバターとりんごなどがおすすめです。
参考記事:Ways to Eliminate Afternoon Crashes For ADHDers