明治維新の立役者としても有名な「坂本龍馬」ですが、実はADHDだった可能性があるそうです。
これは、日本大学医学部の早川智教授の『戦国武将を診る 源平から幕末まで、歴史を彩った主役たちの病』という本に書かれているそうです。
本の内容が以下です。
医学的には、優れた剣術家として頑健であり、33歳で横死しているため病気の記録は少ない。ただ、剣術では複数の流派で免許皆伝を得るなど過集中の傾向があるのに対し、学塾は中退、恩師・海舟のとりなしと藩主・山内容堂の赦免にもかかわらず脱藩を繰り返すなど、組織の秩序には馴染めなかったようである。また遠慮がなく、人の話を聞かずよく居眠りしていたという同時代人の記録があることから、ADHDだった可能性はかなり高い。日本の歴史を動かした偉人の一人がそうであったとしたら、ADHDを自認する者にとっても、輝ける希望の星というべき人物である。
坂本龍馬は剣術では複数の流派で免許皆伝を取得しています。これは普通の人にはなかなかできないですよね。著者はこれをADHDの特徴である「過集中」によるものではないかとしています。
また組織の秩序になじめず、遠慮がなく人の話を聞かない。これもADHDの特徴に当てはまるそうです。
著者も言うように、日本の教科書にも載るような歴史的人物が「ADHD」だったとするなら、現代のADHDの人にとっても希望となるかもしれませんね。
また以前から偉人の多くにADHDの傾向が見られるということは指摘されていますね。最近だと楽天の三木谷社長もADHDの可能性があることが話題となりました(楽天の三木谷社長はADHDだった?)。
ADHDの特徴に、人を偉人にさせたり、成功させる力があるのかもしれません。
ただし注意しておきたいのは、それが一方では世の中を変える偉人とも評価されるし、他方では世の中の秩序を乱す人間として排除される可能性もあるということです。これは評価する側の問題といってもいいかもしれません。
参考記事:人の話を聞かずよく居眠り…坂本龍馬は「ADHD」だった?