あなたは毎日遅くまで残業したり、休日も出勤していませんか?
そんないわゆるワーカホリック(仕事中毒)の人はADHDである可能性があります。
ノルウェーのベルゲン大学の研究者らが行った調査によると、仕事中毒の人はADHDの診断基準を満たしている人が多いことがわかりました。
ADHDの人は仕事ばかりする傾向があるのかもしれません。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)との関連も明らかになった。ワーカホリックの人のうち32.7%がADHDの診断基準を満たしているという。一方、ワーカホリックでない人のうちでADHDの基準に当てはまる割合は12.7%にとどまる。
なぜADHDの人は仕事中毒になりやすいのか?
ではなぜADHDの人は仕事中毒になりやすいのでしょうか?
研究者の人はその点について、以下の理由を指摘しています。
アンドレアッセン氏はADHDの人について、不注意や衝動性、過活動といった特徴を持つことが多いと指摘。こうした衝動性のため、先のことを考えずに多くの仕事を引き受けたり、実際には処理しきれないような量の仕事を抱えてしまうのではないかとの仮説を提示する。
大人でも仕事があまりに大変だと感じる場合にはADHDの恐れがあるという。自身の弱点を補うために週末や夜遅くまで働いている可能性があるほか、オフィスが静かな時間帯に働くのを好む例もあるようだ。
すなわち、ADHDの人は「衝動性」「不注意」などのADHDの症状が原因で仕事を多く抱えてしまいます。
さらに、仕事でミスをすることも多く、そのミスを補うために長時間働いてしまうのです。
またADHDの人は休日が嫌いという特徴もあります(大人のADHDは休日が嫌い?大人のADHDが休日を嫌いな6つの理由)。
そのため、中には休日も働いてしまう人がいるかもしれません。
仕事にやりがいを感じ、楽しく仕事をしている人なら問題ないのかもしれません。
しかし依存症のように、気がついたら仕事を大量に抱えていたり、仕事がないと不安になってしまう、体が壊れても働いてしまうような人は、一度自分がADHDであることを疑ってみても良いのかもしれません。
まとめ
- ノルウェーの大学の調査によると、仕事中毒(ワーカホリック)の人はADHDの人が多い
- ADHDの人は、不注意や衝動性、また仕事のミスを補うためなどの理由で、仕事中毒になるのではないか
参考記事:仕事中毒になっている? 大人のADHDとの関係