東北大学と理化学研究所の研究チームによると、「父親の加齢が子孫の行動に影響を及ぼすこと」が明らかになったそうです。
そしてこれは、高齢の父親から生まれた子どもは自閉症やADHDになる可能性が高くなるとも考えられるそうです。
東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授、吉崎嘉一助教らと理化学研究所の研究チームは、遺伝子の発現を制御する因子Pax6の変異がリスク要因となり、父親の加齢が子孫の行動に影響を及ぼすことを明らかした。
記事によると、マウスを使った実験で解明したようです。
ただしこの記事からだけだと、たとえば何歳だと高齢となるのか?など、詳しいことはまだよくわかりません。
記事によると、父親の年齢は「環境的要因」であり、発達障害はこのような環境的要因と遺伝的要因の両方が相互に絡み合って生じる可能性があるそうです。
また他の環境的要因として、「母親が周産期に感染した場合」や「父親の肥満」などもあるそうです。
一方、環境要因の関与もあり、例えば、母親が周産期に感染した場合や、高齢あるいは肥満の父親から生まれた子どもに自閉症スペクトラム障害や注意欠陥・多動性障害等の発症率が高いことが報告されている。
今後の研究がさらに期待されます。
参考記事:父親の加齢が子孫の行動に影響を及ぼす 東北大と理研が解明