最新の研究で、「超越瞑想(TM)」を行うと、脳機能が改善され、ADHDの症状が軽減されることがわかりました。
アメリカの神経科学者を中心とした研究チームは、11歳から14歳までの18人のADHDの学生を対象に、超越瞑想が課題の達成と脳機能に及ぼす影響を調査しました。
超越瞑想で脳機能が改善
研究の結果、超越瞑想を行ったADHDの学生には、脳の機能、脳の処理能力、言語スキルで改善が確認されました。
研究者によると、超越瞑想を繰り返し行うことで、脳をADHDの脳の動きと逆に機能するよう訓練ができます。最近の研究でも、超越瞑想はストレスと不安を軽減し、認知機能を改善することが確認されています。
また、超越瞑想は比較的簡単に行うことができるので、それもADHDの子供に向いています。
超越瞑想とは?
超越瞑想(Transcendental Meditation、TM)は、インド人のマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーによって1950年代に知られるようになった、ヒンドゥー教に由来するマントラ瞑想法です。
毎日2回、15~20分間心の中でマントラを唱え、心を静め、徐々に神経活動を抑え、意識を深みに導くことで、開放された気づきの状態、最高の境地、純粋意識に達することを目的とします。
リラクセーション法としての実践・研究も広く行われてきました。以下の動画でやり方などが確認できます。
参考記事:Transcendental Meditation Lessens Kids’ ADHD Symptoms