ADHDや対人関係の苦手な人に向いている仕事の一つとしてよく言われるのが「自営業」や「フリーランス」、「在宅の仕事」です。
ADHDの人や対人関係の苦手な人は、職場でのコミュニケーションに苦労する人も少なくないので、人のたくさんいる環境で働くよりも、一人で仕事をしたほうが良い場合が少なくないようです。
最近はWEBライターやブロガーなど、インターネットでできる仕事も増えていますし、需要も一定数あるような気がします(対人関係苦手な人にぴったり?家で仕事ができるSOHO・在宅ワークの求人サイト11選)。スキルがそれほどなくてもフリーランスで仕事ができる機会も増えているように思えます。
しかしもちろん「自営業」は簡単な仕事ではありませんし、自営業ならではの問題もあります。そこでADHDや対人関係の苦手な人が「自営業」をするときに重要なヒントを紹介します。
目次
1.「決まった時間を作る」
自営業は自由です。9時5時という決まった時間で働くことを強制されません。
しかし自営業の人であっても、「決まった時間」を持ったほうがいいでしょう。
決まった時間は、仕事を計画したり、整理したりといった作業を排除してくれます。これはADHDの人が自然にすることが苦手なことです。すでにスケジュールが出来上がっていて、それに従うことができれば、新しくスケジュールを自分で作る必要がないのです。
ただしあまりに厳密にスケジュールを作ってしまうと息が詰まりますし、逆にスケジュールがほとんどないと、混乱してしまいます。バランスが大切ですね。
自営業の人であっても、決まった時間の中で生活することが大切なのですね。
2.「コワーキングスペースに参加する」
「コワーキングスペース」は、フリーランスや、起業家の人などが集まる共同のオフィスです。自営業の人は家で一人で仕事をするよりも、このようなコワーキングスペースで仕事をしたほうが良い場合があります。
まず、他の人のそばで仕事をするのは単純に楽しいです。また家で一人で仕事をしていると、気が散ってしまったりして、仕事が進まない場合があります。しかし他の人がいる場所で仕事をすると、仕事に集中できるのです。これは心理的な問題ですね。
また「コワーキングスペース」まで行かなくても、「カフェ」などで仕事をするのでも良いかもしれません。ただし、ADHDの人の中には音に敏感な人が少なくありません。そのような人は、あまり騒音がうるさくない場所が良いのかもしれません。
3.「定期的に仕事をくれるクライアントを優先する」
自営業の人は、定期的に仕事をくれるクライアントを優先したほうが良いでしょう。もし額が多い単発の仕事よりも、額が少なくても定期的な仕事のほうが生活は安定します。
また新しいクライアントを探す努力も大切ですが、探す作業だけではお金は発生しません。まずは確実にお金がもらえる定期的な仕事を大事にしたほうがよいでしょう。
またADHDの人はすぐに報酬がもらえることを期待すると言われています。そのためにも確実に収入になる、定期的な仕事が重要なのです。
4.「なぜ自営業をしているのかを思い出す」
自営業は楽しいことばかりではありません。自営業ならではの辛いこともたくさんあります。自営業としてやっていくモチベーションが下がるときもあるでしょう。
そんなときは、なぜ自分が自営業をしているのかを思い出すことも大切です。これまでの自分を振り返り、自営業をするに至った道筋を思い出すのです。
たとえば嫌な上司と一緒に仕事をしたくない、自由に仕事がしたい、など理由は様々でしょう。そうすることで、自営業の良い点を再認識できますし、モチベーションも高まると思います。
5.「パートナーや家族、友人など、コミュニケーションできる相手を持つ」
自営業は時に孤独になります。一日中家にこもって一人で仕事をすることも少なくありません。
人が苦手な人でも、完全な孤立状態に耐えられる人はあまり多くはないでしょう。特に一人でいる時間が多い人ほど、逆に親密になれる相手が必要だと思います。
もちろん、パートナーとの出会いは運の面も大きいと思いますが。
またはペットでも良いかもしれませんね。ADHDの人はペットを飼ったほうが良いと言う人もいます(ADHDの人はペットを飼ったほうが良い5つの理由)。