発達障害に関する以下の記事がとても興味深かったです。
発達障害に関する最新の「まとめ」という感じです。これを読めば発達障害がどのようなものかよくわかります。
以下、興味深かった点をいくつか紹介します。
「発達障害は治らない」
記事によると、発達障害は病気のように治るものではないそうです。
発達障害は「治す」ものではなく、障害とうまく付き合っていくことが大切なようです。
「発達障害の場合は基本的に薬はなく、あったとしてもADHD(注意欠如・多動性障害)用に2種だけ。そもそも発達障害は病気ではないので、『治す』ものではない。自らの特性を理解して得意な部分は伸ばし、苦手な分野は工夫して補えるよう練習していくしか方法はないのです」(五十嵐氏)
「得意な部分を伸ばす」
発達障害は治らないので、弱点や欠点を直そうとしてもうまくいかないことが多いようです。
それよりも、得意な部分を伸ばし弱点は補ったほうが良いようです。
「職業選びが大切」
得意な部分を伸ばすという点で重要なのが職業選びです。
発達障害の人は、自分の苦手なことよりも得意なことを生かせる職業を選んだほうが良いようです。
これはもうすでに様々なところでよく言われていることです。
記事では発達障害の人が得意な仕事例が紹介されています。
ASD:自閉スペクトラム症
得意な仕事例
・規則性、計画性、深い専門性が求められる設計士や研究者
・緻密で集中力を要するSEやプログラミング
・膨大なデータを扱う財務や経理、法務
不得意な仕事例
・顧客ごとの個別対応や、計画が随時変更していく作業
・対話中心の仕事や、上司からのあいまいな指示
ADHD:注意欠如・多動性障害
得意な仕事例
・自主的に動き回る営業職
・ひらめきや企画力、行動力が求められる企画開発、デザイナー、経営者、アーティスト
不得意な仕事例
・緻密なデータや細かいスケジュールなどの管理
・長期的な計画を立て、じっくり進める仕事
・行動力より忍耐力が必要とされる作業
ただし、この得意な職業の例は、学力などの能力が高い人向けのような気もします。
たとえば、ASDの例として「規則性、計画性、深い専門性が求められる設計士や研究者」「緻密で集中力を要するSEやプログラミング」「膨大なデータを扱う財務や経理、法務」がありますが、これらはどれも高い学力や能力などが必要でしょう。
これらの職業ができる人は限られてくるような気がします・・・。
それよりも、不得意なことが少ない仕事を選んだほうが良いのかもしれません。
「日本は「発達障害大国」」
日本は外国と比べて発達障害者が多いそうです。
これは、日本では「空気を読む」機会が多いからのようです。
以前から日本は「ハイコンテクスト」な社会だと言われます。相手の言いたいことを察することが重要とされる社会ですね。
発達障害の人は空気が読めないことが多いですから、それで問題視される機会が増えるのかもしれません。
「文化の差があるかもしれません。同じADHDやASDでも、ほかの国では許容されるレベルが、日本では問題視されてしまう。日本は国家レベルで空気を読むことを国民に求める風潮があり、人々は互いに完璧を求めすぎているように思います」(同)
そう考えると、発達障害の人は外国に行けば生きやすくなるのでしょうか?
空気を読まなくても良い国に行けば、もしかしたら障害とされることもなくなるのかもしれません。
参考記事:空気が読めない人は「大人の発達障害」か