ADHDの症状は、全てがネガティブなものではありません。
うまく活用すればプラスの力になります。
そこで、ADHDのポジティブな面を紹介します。
目次
1.「ADHDの人はエネルギーに満ち溢れている」
By Agência Brasil Fotografias – MICHAEL PHELPS E KATIE LEDECKY CONCEDEM ENTREVISTAS NO PARQUE OLÍMPICO, CC 表示 2.0, Link
ADHDの人は、エネルギーにあふれていて過度に活動的です。
オリンピックの水泳選手マイケル・フェルプスがその例です。彼は13もの世界記録を達成した偉大な選手であり、ADHDをもっています。
マイケル・フェルプスは、そのあふれるエネルギーの発散方法として「水泳」を見つけました。
それ以来、そのエネルギーを使用してアスリートとしての能力を開発し、見事世界チャンピオンになりました。
また、北京オリンピックで金メダルを獲得したアダム・クリーク(ボート競技で金メダルを獲得)も、以下のように語っています。
「ADHDの子どもにはスポーツをするよう勧めると良いでしょう。そうすればその莫大なエネルギーをスポーツに使用でき、障害を克服できます」。
マイケル・フェルプスについては以下の記事も参考になります。
2.「ADHDの人は一つのことに没頭できる」
ADHDの人は刺激的で見返りの得られることに集中できます。
たとえば、ADHDの子どもの多くはコンピューターゲームに熱中します。
マイケル・フェルプスは、トレーニングのときにこの特徴を利用して、大きな効果をあげました。
また、その他にもこの特徴を利用して大きな成功をしている人たちがいます。
重要な鍵は、この能力を上手く利用して正しい方向に導くことです。
3.「ADHDの人は創造性を活用する方法を知っている」
By Ferdinand Schmutzer – http://www.bhm.ch/de/news_04a.cfm?bid=4&jahr=2006, パブリック・ドメイン, Link
ADHDの人は創造性にあふれています。
絵や、音楽、ダンス、その他の創造的な活動で素晴らしい才能を発揮します。
フランク・ロイド・ライト(有名な建築家)や、アインシュタインがその例です。
アインシュタインはADHDをもっていました。彼はその創造性で物理学に革命をもたらしたのです。アインシュタインは次のように言っています。
「振り返ってみると、自分の持つ創造性がとても重要だったという結論にたどり着きます。」
4.「ADHDの人は問題を解きたい」
By Tokota – Own work, CC BY-SA 4.0, Link
ADHDの人は問題の解決が生きがいです。
ADHDの人は、頭を抱えたくなるような難しい問題の解決策を直感的に発見できるのです。
そして、この特徴はADHDの人を政治やビジネスのリーダーにします。
ジェットブルー航空の創設者であるデビッド・ニールマンはその例です。
彼は自分のADHDの特徴が自分のビジネスの成功に大いに助けになったと主張します。彼はそれを次の素晴らしい言葉でまとめています。
「私は複雑な問題から本質を抜き出し、シンプルな解決策を考えつくことができます。私は様々な産業で生じる問題を見るたびに、自分にこう話しかけます。「これをもっとよくするにはどうしたらいい?」。すると私のADHDの脳は自然によい方法を探してくれるのです。」
5.「ADHDの人はリスクを冒して行動する」
By Ministry of Enterprise, Energy and Communications of Sweden/Sandra Baqirjazid – Haparanda Midnight Ministerial June 2010, CC 表示 2.0, Link
ADHDの人は衝動性があり、リスクを冒した行動をします。
もちろん、これは一歩間違えれば様々な問題が生じます。車を運転している場合も危険です。
しかし、これを上手く活用できれば、革新的なビジネスや芸術、科学を生み出せます。
その例があのイケアです。
イケアの創業者イングヴァル・カンプラードは、「購入者が自分で組み立てる家具」という、これまでになかった家具の販売方法を考え出しました。
それは前例のない非常にリスクのあるものでしたが、結局大成功を収めたのです。
6.「ADHDの人はマルチタスクを好む」
ADHDの人はマルチタスクを好みます。
なぜなら、様々な仕事を複数行うのが楽しいからです。
ADHDの人の集中力が続く時間はとても短いので、これは完全にADHDの人にとっては自然なことなのです。
マルチタスクを好む大人のADHDの人は次のように語ります。
「何をするにしても、マルチタスクが必要です。事実、現に今も私は文字を入力しながら、コーヒー飲み、電話をしているのですから!もし私の脳が十分に刺激がされなくなったら、私は一気にだらけてしまうでしょう。」
また、ADHDをもつ起業家は、起業のスタートアップの段階で成功を収めています。
スタートアップの段階ではとても多くの複雑な仕事があります。しかし、マルチタスクの才能を発揮して、それらを上手にさばけるのです。
ADHDの人以上にマルチタスクを上手にこなせる人は他にいないでしょう。
7.「ADHDの人は簡単に諦めない」
ADHDの人は一つのことにこだわり続ける傾向があります。
それはよく「頑固」と思われることもあります。しかし、継続できることはADHDの人の良い点の一つです。
この特徴は、ADHDの人の成功を助けてくれるものなのです。
8.「ADHDの人は支援と励ましで成長する」
「正しい支援と励まし」がADHDの人を成長させます。
良い例は、キンコーの創設者であるポール・オーファラです。
彼はADHDのおかげで大きなプロジェクトを考えることができ、社員のマネジメントがうまくできると話します。
ADHDの子どもは席の後ろに座り、先生の言うことをあまり聞きません。そして残念なことに、先生はADHDの子供の才能を見出すことができません。
なぜなら、ADHDの子供は勉強に喜びと興奮を覚えるため、静かに勉強することがなかなか難しいからです。そして、ADHDの子どもは「自分は他の人間とは違う」と感じるようになります。
9.「ADHDの人は感受性が豊かで思いやりがある」
驚くべきことに、成功者の75%は「感情的な知性」に従っています。成功者は共感的なのです。残りの25%は実際の技術と資格に従っています。
ADHDの人は感情と身体の両方でとても敏感です。そのため他の人よりも感受性が敏感です。
そのような敏感な感受性は仕事や生活の場で役に立ちます。もしあなたがADHDであるのなら、心の中で常にそのことを思っているといいでしょう。
10.「ADHDの人は楽しく面白い」
By Gage Skidmore, CC 表示-継承 3.0, Link
「笑い」は家や職場での緊張とストレスを減らすのを助けます。
そして、笑いの多い場所は、たいていADHDの子供と大人がいるのです。
ADHDの人はユーモアのセンスを持っていて、それは誇るべきものなのです。周りの人を明るくし、人生は暗いことばかりではないと思わせてくれるのです。
有名な俳優のウイル・スミスはADHDで、彼も自分自身を「集中力のない愉快なやつ」と表現しています。
ADHDには、ネガティブな面だけでなく、ポジティブな面もたくさんあるのです。
参考記事:10 Things that Make People with ADHD Highly Successful