ADHDの人は、お金の管理が苦手だと言われています。
参考記事:大人のADHDはお金の管理が苦手?ADHDの人がお金を上手に管理するための8の方法
これは、ADHDの人の脳の特性が要因の一つとして考えられます。
たとえば、以下の記事では、ADHDが疑われる主婦の人で、クレジットカードで衝動買いを繰り返し、限度額を超えてしまったという例が出ています。
ADHDが疑われる主婦・サチコさん(40代女性)には、こんなことがしょっちゅうあります。
サチコ 「あの子、そういえば、新しい靴が欲しいって言ってたっけ」
さらに買い物を続けようと、靴屋のレジでクレジットカードを出したところ「お客様、このカードは使えなくなっています」と言われてしまいました。今月の限度額を超えているようなのです。サチコさんの財布は、クレジットカードの利用明細やレシートなどでパンパンに膨らんでいます。サチコさんは、靴を買うのをあきらめました。
参考記事:カード破産が多い? ADHD
記事によると、ADHDの人は、お金の管理が苦手で、「衝動買いが多い」「ギャンブルに夢中になって借金する」「クレジットカードの限度額を把握できない」という特徴があります。
実は、サチコさんに限らず、ADHDをもつ人は、お金の管理が苦手です。
理由はさまざまですが、現実的・直接的な理由はいくつか指摘されています。①衝動買いが多い、②ギャンブルに夢中になって借金する、③クレジットカードの限度額を把握できない。こんなことが直接の引き金となっているようです。
参考記事:カード破産が多い? ADHD
また、クレジットカードでお金の管理ができなくなる人は、ADHDの人に限らず、物事を「感覚的に」つかむタイプ、非言語的記憶が優位なタイプの人に多いです。
クレジットカードでお金の管理ができなくなる方は、ADHDの方に限らず、けっこういらっしゃいます。原因のひとつとして、情報の「つかみ方」に特徴があるといわれています。情報のつかみ方には大きく分けて2タイプあり、物事を“感覚的に”つかむタイプと、“データや数字などに基づいて”つかむタイプの方がいらっしゃいます。前者を非言語的記憶が優位なタイプ、後者を言語的記憶が優位なタイプといい、お金の管理が苦手な方は、前者に当てはまることが多いのです。
参考記事:カード破産が多い? ADHD
確かに、クレジットカードだと「お金の感覚」がつかみ辛いですよね。ただの数字の情報しかないわけですから。
そのため、非言語的記憶が優位なタイプの人は、クレジットカードを使用すると、お金の感覚をうまくつかめず、使いすぎてしまうのです。
記事では、非言語的記憶が優位なタイプの人は、クレジットカードを止めて、現金を持つことがすすめられています。現金だとお金の感覚がつかみやすいからです。
私も非言語的記憶が優位なタイプなので、記事を読んでいて、とても共感する点が多かったです。実際、私自身、カードを止められたことがあります。また、ギャンブルにはまり、依存症のようになったこともあります。
しかしこれらはADHDの人の脳の特性が原因です。
記事を読んで、ADHDの人は、あらかじめ脳の特性を知ったうえで、行動をすることがとても大切だと思いました。
たとえば他の人がやっているから、私もクレジットカードを持つ、ギャンブルをする、というのは、少し危険かもしれませんね。
参考記事:カード破産が多い? ADHD