ADHDの人は不安を感じやすいです。
医者から抗不安薬を処方されている人もいるでしょう。
そこで、ADHDの人が不安に対処する方法を紹介します。
ADHDの人が不安に対処する方法
元米海軍兵士のリッチ・ディヴィニー氏による、不安を感じるときに使える実践的でシンプルな提案が参考になります。
不安とは、外部環境の不確実性によって引き起こされる内的反応です。
人間は、何が起こるかわからないとき、起こりうるすべての(たいていは最悪の)シナリオを考え、頭の中で何度も繰り返し再生します。
ADHDの人は、頭の回転が速くクリエイティブなため、最悪のケースを考えるのが得意ですが、それが不安を増大させてしまうのです。
そんなとき、リッチ氏は、自分に問いかけることを提案します。
「今、自分がコントロールできることは何か?」
なぜこうするかというと、小さな行動を起こすと、ドーパミンが分泌され、気分が良くなるからです。
たとえば、空港に到着したのに、スーツケースが届いていなかったとします。
届いていないスーツケースについて、起こりうる問題を考えると、不安になってきます。
そんな時は、まず最初に、自分自身に問いかけてみましょう。
「今、自分の力でできることは何だろう?」
そうすることで、脳は自分ができる行動を考え出します。
スーツケースが今どこにあるのか、行き先にスーツケースを送ってもらえるのかどうかなどは、あなたの力ではコントロールできません。
しかし、「航空会社のカウンターに行って、スーツケースの紛失を届け出る」ことはできます。
そして、カウンターに向かって歩き出せば、すぐに不安は解消されるでしょう。
もし今、何か不安を感じているなら、「今、自分がコントロールできることは何か」を考えることをおすすめします。
まとめ
- ADHDの人は、頭の回転が速く、クリエイティブなので、最悪のケースを考えるのが得意だが、それが不安を増大させてしまう
- そんなときは、今、自分がコントロールできることは何か?を自分に問い、行動に移す
- 小さな行動を起こすと、ドーパミンが分泌され、気分が良くなるから