旅行を楽しみにしていたのに、いざ目的地に着くと、ホテルから出られなくなってしまうという経験はありませんか?
旅行前には観光名所を訪れたり、美味しいものを食べたりという計画を立てますが、実際は旅行のほとんどをホテルの部屋の中で過ごしてしまいます。
これは、ADHDの人によくあります。
このホテルから出られなくなってしまう原因を紹介します。
目次
旅行中ホテルから出られなくなる原因
過剰な刺激を避ける
空港や長距離ドライブ、知らない町、人ごみなど、旅行は刺激的な体験にあふれています。
そのため、刺激に圧倒されてしまい、ホテルの部屋は刺激的な環境から離れた安全な聖域のように感じられます。
計画疲れ
旅に出るには、目的地までの行き方や到着後の行動など、多くの計画を立てる必要があります。
目的地に到着するまでの計画にエネルギーを費やしてしまい、到着してからの計画を立てていなかったため、外に出るよりも部屋に閉じこもっている方が楽だと感じます。
意思決定を避ける
意思決定は、ADHDの人にとって自然にできるものではありません。
家にいれば、習慣や日課があり、決断の回数が減ります。
しかし、旅行中は、何を着るか、朝食をどこで食べるか、メニューから何を選ぶかなど、基本的なことをカバーするだけでも多くのことを決めなければなりません。
やる気が出ない
何をしたらよいのかがわからなかったり、刺激が強すぎると感じたりして、やる気が出なくなり、ホテルの部屋から出るのがめんどくさくなってしまいます。
対策
旅行の初日をトランジション・デイとする
トランジション・デイは、新しい環境に慣れるため、新しい先生やクラスメートと数日一緒に過ごす日のことです。
新しい環境に慣れる日なので、旅行中の刺激やストレスから解放され、休息できます。さらに、すぐに何かを始めなければならないという罪悪感やプレッシャーもなくなります。
一日中ホテルの部屋にいても罪悪感はありません。
ホテルを自分の家のようにする
たとえば、普段はベッド近くのコンセントで携帯電話を充電している場合は、携帯電同じようにホテルの部屋のベッドのコンセントで充電します。
些細なことのように思えるかもしれませんが、安全基地を築くことで、外に出やすくなります。
生活を快適にするものを持っていく
気分が良くなれるものを持っていきましょう。
普段紅茶をよく飲むならば、旅行先にもお気に入りの紅茶のティーバッグを持っていき、旅行先でも飲めるようにします。
自分が楽しめることをする
有名な観光名所を訪れることが「義務」のようになっていたら、ホテルの部屋から出る気になれなくなる可能性があります。
それよりも、自分にとって楽しく有意義な方法で旅行を楽しみましょう。