発達障害の人は依存症になりやすいと言われます。
タバコやアルコール、ギャンブル、買い物依存などが多いようです。これは「衝動性」が原因の一つのようです。
以下の記事でも、買い物依存症になってしまった44歳の発達障害の主婦の人が紹介されています。
倉田さんは衝動性の症状があるため、買い物依存症に。一時期はリボ払いギリギリの額まで買い物をしてカードの返済に苦労したという。
ただし、この人の場合、高価な物を買うのではなく、不必要なものを買い過ぎてしまうのが特徴なようです。これは、必要なものと不必要なものの区別ができない、優先順位がつけられないのが原因だそうです。
「売り場で何かを見つけた際、必要なものと不要なものの判断ができないんです。インテリアとか、自分が目についたものはそのときの衝動で買ってしまいます。
これは私もよくあるのでとてもわかります。
優先順位がうまくつけられないので、少しでも欲しいと思ったら、つい衝動的に買ってしまうのです。そして、後で不必要なことに気がつくというパターンだと思います。
大人になってから診断を受けた発達障害の人には支援がない?
また、この記事で興味深かったのは、「40歳を過ぎてから発達障害の診断を受けた人への支援がない」という指摘です。
「私のように40歳を過ぎてから診断が下りた人間って何も支援がないんです。子どものうちに気づいていれば、今は子ども向けの支援施設もありますが、ここまで育ってしまった大人には何もありません。だから、病院に行けば薬は出ますが、自分で何とかしないといけない状態。大人のための支援については、もう少し行政に頑張ってもらいたいです。
確かに、発達障害が知られるようになったのはここ最近だと思います。
そのため、現在40代の人は子どもの頃に診断を受ける機会はほとんどなかったのではないでしょうか・・・。
私も30代ですが、子どもの頃は発達障害という言葉自体聞いたことがありませんでした。言葉を知ったのはここ数年の間です。
そのため、大人になってから初めて診断を受けたという人が多いと思います。しかし、この記事の人も言うように、支援の多くは子どもや若い人向けで、大人になってから診断を受けた人にはほとんどないのが現状なのかもしれません。
生まれた時代の違いで診断や支援を受けられるかどうかが決まるというのは少し不公平な感じもしますね・・・。
また、今の40代前半くらいの人たちはいわゆる氷河期世代とも言われ、不況の中で就職をせざるをえなかった人たちです。そのため、安定した職に就くことができず、非正規雇用で働かざるを得なかった人たちも多いと思います。
仕事の面だけでなく、発達障害の支援という面でも不利益を被った世代といえるのかもしれません。
参考記事:44歳で「発達障害」診断された主婦の苦悩人生 買い物依存も症状の一つ、大人は支援がない