最新の研究で、ADHDの人の脳はそうでない人に比べて(わずかに)小さいことがわかったそうです。オランダ・ラドバウド大学の研究です。
ADHD、脳の大きさにわずかな差 大規模研究で確認
【2月17日 AFP】注意欠如・多動性障害(ADHD)と診断された人の脳は、ない人に比べてわずかに小さいとする研究論文が16日、発表された。
注意欠如・多動性障害(ADHD)と診断された人の脳は、ない人に比べてわずかに小さいとする研究論文が16日、発表された。ADHDは身体的な疾患であり、単なる行動の問題ではないと論文は主張している。
今回の研究では、4歳から63歳までの被験者らにMRIスキャンを受けてもらい、その結果を分析。脳スキャンの画像から、脳全体および障害に関連すると考えられている7つの領域の大きさが測定された。その結果、ADHDと診断された人の脳では、全体そして5つの領域がより小さいことが確認された。
ADHDについては、いまだに「怠けているだけ」「親の教育が悪い」などと言われることも多いように思えます。しかし今回の研究結果は、わかりやすい形でADHDが身体的な疾患だということを示すものとなるように思われます。これで少しでもADHDの人に対する偏見がなくなると良いと思います。
また記事によると「薬が脳の変化に寄与していないことが示された」とあり、これはもしかしたら薬はADHDを改善するのに効果的ではないということなのかもしれません。(ただしこの点はまだよくわからないことが多そうですが)。今後の研究がさらに期待されます。
参考記事:ADHD、脳の大きさにわずかな差 大規模研究で確認