ADHDの人には2つのタイプがいるようです。
一つは「外交的で社交的なタイプ」です。この人たちはパーティや人が集まりが大好きです。
もう一つは「人の集まりが苦手なタイプ」です。
このタイプの人のほうがADHDの人には多いようです。特に日本人はシャイな人が多いので、こちらのタイプの人が多そうですね。
もちろん苦手だったら断ることもできます。
しかし断ることができないものもありますよね。たとえば「結婚式」「仕事上の集まり」などです。
そんなときに、人の集まりが苦手な人はどうしたらいいのか、そのヒントを紹介します。
「タイムリミットを決める」
イベントに行く前に、どのくらいの時間そのイベントにいるかを決めておきましょう。
人と話したり、主催者に顔を見せたりすることを考えると、2時間くらいがちょうど良い長さかもしれません。
何時に帰るというタイムリミットを決めていると、イベントに行こうという気持ちになるし、楽しむことができるでしょう。
またタイムリミットがあることで、苦手でも、人と交流しようというモチベーションが高まり、社交的になれるでしょう。
「目標を設定する」
イベントに参加するときは、個人的な目標を決めましょう。
目標があると、それを達成しようという責任感が生まれます。時計をひたすら眺めるという受動的な態度はなくなるでしょう。
たとえば、人と知り合うことが目的の「ネットワーキングイベント」の場合、少なくとも5人の人に自己紹介をするのを目標とする。
また、親族の集まりでは、親族一人ひとりに挨拶をしたり、短い会話をするのを目標とすると良いかもしれません。
「お酒を飲まない」
もし人と話すのが苦手でシャイな場合、パーティなどに参加すると、いつも以上にお酒を飲んでしまうという人がいるかもしれません。
お酒を飲むことで、気分を大きくし、自信と勇気を得ようする人もいるでしょう。
しかしそれは危険です。
後であんなことをしたり・言わなかったりすればよかったと後悔することになるからです。
またお酒を飲んでしまうと、自分で決めたタイムリミットを守ることができなくなるのです。
「「世間話」は注意深く行う」
ADHDの人の多くは、「世間話」を非常に退屈に感じます。
中には人を怒らせるようなこと言ったり、議論をふっかけることで、世間話を刺激的なものにしようとする人もいます。
この方法は退屈な話を面白くできるかもしれませんが、人間関係を壊してしまう可能性があり危険です。
ですから話が退屈に感じられても、それを壊そうとしないほうがいいでしょう。
また世間話は共通の話題を見つけるようにするといいでしょう。
「料理」から「養蜂」まで、何でもかまいません。共通の話題をみつけたら、お互い楽しく会話をすることができます。
「コミュニケーションスキルを高める」
ADHDの人はコミュニケーションスキルが低い人が多いです。
たとえば会話中しゃべりすぎてしまったり、聞いたことを忘れたり、思いついたことを突然口にして相手の話をさえぎったり、人の目を見て話をできなかったりします。
しかし普通の人ができるコミュニケーションの作法が自然にできなくても、将来的にコミュニケーションスキルは改善することができます。
コミュニケーションスキルが高くなれば、人の集まりに参加するのが楽になります。
「自尊心」
ADHDの人の多くは自尊心が低いです。そして自尊心の低さは人の集まりでの居心地の悪さをもたらすのです。
たとえば人との交流に消極的になったり、面白い話ができないと思ったり、他の人は自分ではなく別の人と話をしたいのではないかと思ったりしてしまいます。
自尊心が低いと自分の行動に非常に批判的になってしまい、人との集まりで楽しむことが難しくなってしまうのです。
自尊心を高めれば、人生の様々な局面を改善できます。
「相手に意識を集中する」
これは私もやってしまいがちなのですが、人との交流に苦手意識を持っている人は、意識を自分にばかり向けてしまいます。
変なこと言っていないかなとか、顔はひきつっていないかなど・・・。
しかしそうすると純粋に会話を楽しめなくなってしまいますよね。
それに相手に気を使うこともできなくなり、相手の話を忘れてしまったりしてしまいます。
苦手意識があることで人との交流に失敗し、さらに苦手意識が強化されてしまうという悪循環があるように思います
人と交流するときは、できるだけ意識を相手に集中したほうがい良いでしょう。