自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つローシャンさん(22歳)は、インドのハイデラバードでケーキ店「Mom’s Cakes and Bakes」を経営しています。
彼の母親であるマリーさんが彼の注文を手伝っています。
ローシャンさんのケーキは人気があり、ムンバイやケーララ州などの都市以外にも、カナダ、イギリス、バーレーン、さらにはアメリカからも注文があります。
ローシャンさんはわずか2歳の時にASDと診断されました。
母親のマリーさんによると、彼女がクリスマスの時にケーキを作っていると、ローシャンさんはそれを注意深く観察していました。
ローシャンさんが14歳の時、マリーさんがクリスマス用のケーキを作っていると、ローシャンさんは次に何を入れたら良いかや、正しい量を教えてくれました。
それで、マリーさんは、ローシャンさんにケーキを作らせることにしました。結果的に、それがとても良く、ローシャンさんはとても喜んでいました。ローシャンさんは非常に集中し、注意深くケーキ作りをしていました。
これを見た家族は、ローシャンさんのためにパン屋を開くことに決めました。最初は家族や友人からの注文を受けていましたが、次第に注文が殺到するようになりました。
ローシャンさんの最も人気があるケーキはラム酒のケーキで、クリスマスの間に何度も注文を受けるそうです。ストレスがたまることもありますが、この仕事はローシャンさんに達成感を与えてくれます。
マリーさんによると、大量の注文に対応しなければならないこともありますが、品質に妥協することはありません。
日本でも発達障害の少年がコーヒー豆を売る店を開いたことが話題になりましたが、自営で食べ物を売る店を開くというのは、発達障害の人に向いているのかもしれません。
参考記事:Autistic 22-year-old Hyderabadi opens bakery defying odds