気がついたらネガティブなことばかりを考えていませんか?
過去の失敗やまだ起きていない未来の悪いことまで想像して落ち込んでしまうことも少なくありません。
このネガティブな心のおしゃべりは、ADHDの人によくある特徴です。
研究によると、ネガティブな心のおしゃべりをポジティブなものに変えると、行動が改善でき幸せになれます。
そこで、ネガティブな心のおしゃべりを止める方法を紹介します。
ネガティブな心のおしゃべりの原因
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究によると、1歳児は「~してはいけません」という言葉を一日に平均して400回聞きます。
そして、1時間のうちに何度も「いけません(No!)」と聞いた子供は、自己認識と自尊心を損ないます。これがネガティブなおしゃべりの原因になると考えられます。
心の声が「何かが欠けている」「頭が良くない」「絶対にできない」などとつぶやくようになるのです。
そして、ADHDの子どもは普通の子ども以上にたくさんの否定的な言葉を聞くでしょう。その結果、ネガティブなおしゃべりをよくするようになると考えられるのです。
なぜネガティブなおしゃべりは悪いのか?
2004年の研究によると、ポジティブなおしゃべりを繰り返したアスリート選手は良い結果を出すことができ、また目標に集中し続けられることがわかりました。
それに対し、ネガティブなおしゃべりを繰り返した人たちは、パフォーマンスが悪く、注意力も低下しました。
また、最近の研究によると、ネガティブなおしゃべりは、学習、実行能力、技術の習得に不利な影響を与えることがわかっています。
「ネガティブな心のおしゃべりを止める方法」
1.ポジティブなものに置き換える
「ネガティブな心のおしゃべり」に意識的になりましょう。
そして、ネガティブな考えが頭に浮かび始めたら、すぐにそれを止め、ポジティブなものに置き換えます。
たとえば、「私はとても太っている(デブだ)」。これは明らかにネガティブな発言です。これを別の言い方に変えます。
「私の現在の体は理想よりも大きい。しかし、やろうと思えば体重を減らすことができる」
こうすることで、深い部分から意識をポジティブなものへと変えることができます。
2.自分に話しかける
自分に話しかけます。その時は「名前」で呼ぶのがポイントです。
たとえば、以下のようにします。
「ケイティ、あなたは体重が増えるような生活をこれまでしてきました。しかし、もしあなたが望めば、体重を減らすことができます。あなたにはその能力があるのです。」
このようなちょっとしたことでも、人生をより良いものに変え、全く新しいものにしてくれる可能性があるのです。
3.呪文を繰り返す
ポジティブな心のおしゃべりには、「呪文を見つける」ことも重要です。
「呪文」とは、ネガティブな気持ちになった時に自分自身に話しかけるポジティブな言葉です。
たとえば「質問」をするのも良いでしょう。
ネガティブな気持ちになったら、「それは本当?」と自分に繰り返し問いただします。
また、ほかにも「あなたはできる!」「私は強く、能力がある。そうと決めたらいつでもできる」などでもよいです。
自分のお気に入りの呪文を見つけ、それを使ってみましょう。
参考記事:Your Own Worst Enemy: Silencing Negative Self Talk