ASDの症状で、別の病気と間違われやすいというASDの症状があります。
つまり、これらのASDの症状は、別の病気にもよく見られるものです。
そこで、その症状をいくつか紹介します。
目次
1.「対人関係が苦手」
これはASDの代表的な症状です。
しかし、「社会不安障害」と「回避性人格障害」にも見られる症状です。
2.「自己表現が苦手」
ASDの人は、言語・非言語による自己表現が苦手だったり、他の人の話を素早く処理するのが苦手です。
この症状は、「言語に基づく学習障害(a language-based learning disability)」にも見られる症状です。
3.「偏食」
ASDの人は偏食が多いです(5倍)。
決まった食べ物しか食べない/食べられない、決まった食習慣を繰り返します。
これは、「摂食障害」の症状と共通しています。
4.「他の人と関係するのが苦手」
ASDの人は、他の人と関係したり、他人の立場に立って物を見ることが苦手です。
これは、「人格障害」の症状と共通しています。
5.「同じ行為を何度も繰り返す」
ASDの人は、同じ行為を何度も繰り返すという症状があります。
もしそれができないと、不安になったりします。これは私にもよくあります。
この症状は「強迫神経症」にも見られます。
6.「感情の管理が苦手」
ASDの人は、突然怒り出したり、すぐに怒りが消えたりといった、感情の管理が苦手という症状があります。
これは、「境界性人格障害」などに見られる症状です。
7.「孤独を好む」
ASDの人は孤独を好みます。
しかし、多くの人は孤独を好むのが理解できないため、このような症状を「気分障害」と間違われることがあります。
8.「ハイパーセンシティブ」
ASDの人は敏感です。たとえば、食べ物の食感が気になって食べることができません。
これは、「知覚処理障害(sensory processing disorder)」と共通する症状です。
9.「生活の変化に弱い」
ASDの人は、生活に変化があったりルーティーンが変わったりすると、イライラを感じたり緊張したりします。
これは、「全般性不安障害」の症状と重なります。
以上です。これを見ていると、ASDの症状と共通点のある病気が思った以上に多いと思いました。
もしかしたら、本当はASDなのに、これらの症状のために別の病気として診断されるという可能性もあるのかもしれません。
病院に行く際は、1つの病院だけでなく、複数の病院に行った方がよいかもしれませんね。
また、改めてASDの症状がわかり、勉強にもなりました。
参考記事:The Most Commonly Misdiagnosed Symptoms of Autism in Adults