発達障害の1つである「自閉スペクトラム症」は、セロトニンの量が少ないことが関係しているかもしれないそうです。これは最新の研究で明らかになったことです。自閉スペクトラム症は対人関係が苦手なのが特徴ですね。
セロトニンは「幸せホルモン」とも言われ、幸福感を高める効果が期待できるものですね。「うつ症状」もセロトニンが不足していることが原因だと指摘されています。
セロトニンの量が多いと、不安な気持ちが減ったり、幸福感を感じやすくなるようです。
発達障害「自閉スペクトラム症」解明進む…セロトニン減少、発症に関与か | ヨミドクター(読売新聞)
発達障害の一種で、対人関係を築くのが不得意な「自閉スペクトラム症(ASD=autism spectrum disorder)」について、発症の仕組みを脳科学的に解明する研究が進んできた。治療薬の開発などにつながると期待されている。(竹内芳朗...
脳の働きを詳しく調べた結果、脳幹にある「 縫線核ほうせんかく 」という部分の働きが低下し、ここで作られる神経伝達物質で、不安な気持ちを落ち着かせるなどの作用がある「セロトニン」の量が減っていた。このマウスの乳児期にセロトニンを投与すると、ASDに似た特徴が改善したという。成果は昨年6月、米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に発表された。
まだはっきりとした関係はわかっていないようですが、今後の研究が期待されますね。
また、「オキシトシン」という、他人との信頼関係を高めることが期待されるホルモンが、自閉症の人への治療として行われ始めているようです。
オキシトシンは、信頼関係を改善させる効果が十数年前に海外で報告され、注目を集めてきた。山末さんらは先月末、成人男性を対象に、オキシトシンでASDを治療する臨床試験(治験)を始めた。有効性だけでなく、副作用の有無など安全性も慎重に確かめる。
ADHDと違い、自閉症の治療薬というのはまだありませんから、今後の研究がさらに期待されます。
参考記事:発達障害「自閉スペクトラム症」解明進む…セロトニン減少、発症に関与か