発達障害の人は学生時代は特に問題が目立たなかったが、就職活動を始めると問題が目立つようになり、発達障害だと自覚する人も多いようです。
これは私自身もそうですね。学生時代も周りからどことなく変な人と思われていましたが、学校は基本的に規則を守り勉強をしていればいいのでそこまで問題は目立ちませんでした。特に発達障害の人の中には勉強が得意な人も多いと思いますが、学校は勉強さえできていれば特に大きな問題にならないと思います。私もその一人です。
しかし就活が始まるとつまづくパターンが多いようです。また就活はうまくいったとしても、働き始めてからつまづくという人も多く聞きます。就活によって敷かれていたレールがなくなり、対人的なスキルやとっさの判断力が要求されるようになることも要因の一つのようです。
あの東京大学でも就活の時期に症状が顕在化する人が多いようです。
東京大学で発達障害の学生の支援をするコミュニケーション・サポートルーム(CSR)室長の渡辺慶一郎は、「学業の面では支援体制があり、就職後は企業がケアをするが、就活はそうした支援が抜けている『はざま』だ」と指摘する。CSRに来室する東大生の大半が3~4年、もしくは修士2年の学生で「ほとんどが就活を機に症状が顕在化している」(渡辺)。
発達障害を持つ学生向けの就活支援事業を手掛けるKaien(東京・千代田)代表取締役の鈴木慶太も、「これまで敷かれていたレールがなくなるのが就活だ。無数にある企業からどこを選ぶのか。最適な解がないことに混乱し、障害に気づく」と分析する。就活は、高校までの勉強のように、授業でならったことをアウトプットすればいいものではない。面接という対人的なスキルやとっさの判断力が要求される。
あらかじめ発達障害とわかっていればそれに応じた就職活動が可能かもしれませんが、就職活動で初めて発覚した場合は問題が大きくなるような気もします。
最近では発達障害がよく知られるようになり早期診断される人も増えているようですが、現在私も含めて大人の年齢の人は診断を見過ごされている人も多いのかもしれませんね。
就職活動を控えた大学生の人などは、もし心当たりがありそうなら一度医師の診断を受けてみても良いかもしれません。
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参考記事:就活で初めて自覚する 発達障害の壁