最近の研究で、ADHDの遺伝的危険度(genetic risk)が低い人は、ADHDになる可能性が低いだけでなく、後の人生で予想される経済、健康、行動の結果も良いものになることがわかりました。
これは、ADHDの遺伝的危険度が高い人に見られる「負のライフイベント」から保護される可能性があることを示唆しています。
Low genetic risk for ADHD may protect against negative life experiences
Adults with lower genetic risk for ADHD also reported, on average, higher IQs and educational attainments, shorter or no...
簡単に言うと、ADHDでない人のほうが人生はうまくいきやすいということです。逆に言うと、ADHDの人は人生で悪いことを多く経験しやすいということでしょうか。
これは、『Psychological Medicine』誌に掲載された、ウィスコンシン大学の心理学教授ジェームズリー氏の研究「capture far more than just the risk and the absence of risk for a psychiatric outcome」です。
例えば、ADHDの遺伝的危険度が低い人は、IQと学歴が高く、犯罪歴が少なく、肥満度(BMI)が低く、うつ病の発症率が低いです。
正直、内容はある程度予想できそうですが、研究結果として出るとまた驚きます・・・。
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