発達障害の原因は「生まれつきのもの」だと言われています。しかし以下の記事によると、発達障害は「睡眠不足」が原因と考える医師もいるようです。
熊本大学名誉教授で兵庫県立リハビリテーション中央病院子どもの睡眠と発達医療センター特命参与の三池輝久医師は、「発達障害の明確な原因はいまだはっきりしない」としながらも、生まれつきのものの他に、子どもたちが夜更かしをしたり睡眠不足になったりすることによって体内時計が狂うことが発達障害の原因になっていると指摘する(※3)。
睡眠不足で「体内時計が狂う」ことにより、発達障害になる可能性があるそうです。
また「双子」の研究がその根拠にもあるそうです。
三池医師が睡眠不足といった環境的要因が発達障害の原因の1つと考えるのには理由がある。これまでの研究で双子が両方とも自閉症になる確率は、一卵性双生児で約60%、二卵性双生児ではほぼ0%という結果が出ているという。
遺伝子異常といった遺伝的な要因が強いのであれば、一卵性双生児の一致率が100%になるはずなのだが、実際は「60%」。これは遺伝的な原因の他に環境的な原因が加わっているからと三池医師は考えている。
記事にもあるように、双子が両方とも自閉症になる確率は一卵性双生児で60%、二卵性双生児で0%だそうです。双子は遺伝子が同じなので、遺伝が発達障害の原因であれば、双子は両方とも自閉症にならなければおかしいので、遺伝以外の要因、環境的な原因が関係していると考えられるとのことです。
確かに睡眠不足の子どもは昔より増えているように思えるので、発達障害の子どもが増えていることは、それが原因とも考えられるかもしれません。
ただしそれ以外にも、「発達障害」という言葉が多くの人に知られるようになったことで、発達障害の診断を受けようとする人が増えたことも原因としてあるように思えます。以前は発達障害ではなく、ただ少し変わった子どもとされていた子どもが、新たに発達障害という名称を与えられるようになったのではないでしょうか。
どちらにしても、今後のさらなる研究が期待されます。
参考記事:発達障害の子どもが増加 ”生まれつき”だとされてきたが睡眠不足が原因と指摘も