多くの発達障害の人にとって困るのが「仕事探し」だと思います。些細なミスが多かったり、記憶力が低かったり、遅刻が多かったりといった発達障害の特徴が、仕事をするのを困難にしているからです。
そんな発達障害の人が天職を見つけるにはどうしたら良いのでしょうか?ADHDとアスペルガーの診断を受けた発達障害の当事者の方は、天職の見つけ方を以下のように説明しています。
「天職」を探すにあたっても、やはり軸にすべきなのはどんなスキルや特性があるのかよりも、「自分がどうしたいのか」ということ。それを見つけるには、自分自身の頭の中にある理想と現実のギャップを体感し、「こうありたい」と強く願えるようなことを見つけるのが最初のステップになります。キーワードは“原体験”を増やすことです。
興味深いのは、天職を見つけるためには、「スキルや特性」を探るのではなく、「自分がどうしたいか」を見つけたほうがいいそうです。
発達障害の人の仕事探しだと、ついスキルや特性が大切だと思ってしまいがちですが、必ずしもそうではないようです。
そして「自分どうしたいか」を見つけるためには、「原体験を増やす」ことが大切だそうです。「原体験」とは以下のようなものだそうです。
原体験とは、「これがやりたいんだ」「ここはもっとこうあるべきなんじゃないか?」と気づかせてくれる直接の体験のこと。手軽なところでは、社会人向けイベントや読書会がおすすめです。人の集まる場を訪れることで、価値観や世界観を広げていけます。また経験の幅を広げることで、理想と現実のギャップを目の当たりにし、「今やっていることは本当にやりたいことじゃない」「これこそやりたいことなんだ」と気づきやすくなります。昔の偉人たちもそのことを知っていたのか、吉田松陰は「志がない者は旅に出よ」という言葉を残しています。
この原体験とは、「自分探し」のような感じでしょうか。自分で動いて直接体験することが大切のようですね。
この原体験という考え方は、天職が人から教えてもらうのではなく、自分で試行錯誤して見つけるものだということだと思います。
カウンセラーや診断テストなどを利用して天職を探すことも大切だと思いますが、プラスでこのような考え方も取り入れられたらもっとうまくいくかもしれませんね。
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参考記事:「仕事ができない」 発達障害に思い悩む大人が「天職」を見つけるには