大人になっても計算が苦手で、小学生の算数の問題もできないという人はいませんか?
これはもしかしたら「計算障害(dyscalculia)」かもしれません。
私も算数が昔からとても苦手で、計算をよく間違えるし、いまだに小学生レベルの算数もよくできません。
しかし、計算ができないというのは1つの障害である可能性があるようです。
そこで「計算障害」について紹介します。
目次
1.「計算障害という言葉は1940年代に生まれる」
「計算障害」という言葉は1940年代に生まれました。
その後、1974年にチェコスロバキアのLadislav Kosc氏の研究でさらに理解が進み、広く知られるようになりました。
2.「大学で代数や微分積分の単位を落とすのは計算障害ではない?」
たとえば、大学の数学の授業で試験に不合格し、単位を落とすのは計算障害ではありません。
計算障害の人はもっと基本的な計算ができません。
たとえば「5 + 2 = 7」という計算でさえ難しいのです。
3.「生まれつきのものと、そうでないものがある」
多くの計算障害は生まれつきです。
しかし、中には病気などで後天的に計算障害になる人もいます。
4.「計算障害は脳の障害」
計算障害は「脳の頭頂葉(parietal lobe)」の障害が関係することがわかっています。
脳の頭頂葉は、数字の感覚を司る機能があります。
5.「計算障害を人為的に引き起こすことに成功」
2007年、ロンドン大学の研究者グループは計算障害を「人為的」に引き起こすことに成功しました。
TMSという機器を使用することで、研究の被験者に一時的に計算障害を引き起こすことができたのです。
この研究の被験者は、量の違いが判断できなくなりました。
6.「治療法はないが学ぶことはできる」
計算障害に治療法はありません。
しかし、計算障害の人でも算数を学ぶことはできます。
まとめと感想
計算障害は脳の障害です。
しかし計算障害の人でも算数を学ぶことはできるそうなので、時間はかかったとしても学び続けることが大切なのかもしれません。
大切なのは諦めないことでしょうか。
私も頑張りたいと思いました。
また、計算障害は早めの診断が大切です。もし計算障害に心当たりのある人は、一度専門機関に相談したほうが良いかもしれません。