アメリカの研究によると、注意欠陥多動性障害(ADHDまたはADD)を持つ学齢期(6歳~15歳)の子どもは、いじめの加害者、いじめの被害者、またはその両方になる可能性が、非ADHDの子どもと比べて3倍から17倍多いことがわかりました。
これはアメリカの「the Journal of Attention Disorders」に掲載された研究です。
研究者グループは、ADHDの子ども199人と、非ADHDの子ども287人の二次データ分析(secondary data analysis)を行いました。
その結果、 いじめの被害者のみになる可能性が3.7 倍、いじめの加害者と被害者の両方になる可能性が 17.71 倍、いじめの加害者のみになる可能性が8.17倍であることがわかりました。
研究グループは、いじめはADHDが原因として生じる深刻な事態だと考えるべきと結論付けています。また、これはいじめと ADHD の間の関係を示す既存の研究とも一致します。
参考記事:Study: Children with ADHD More Likely to Bully — and to Be Bullied