厚生労働省が、発達障害を診断できる医師の養成を決めたそうです。
これは、発達障害の早期診断を目的としているようです。
他人とのコミュニケーションがうまく取れないといった発達障害について、早期に診断する体制を広げようと、厚生労働省は地域のかかりつけ医などが研修で専門的な知識を学び、診断を担えるようにする取り組みを全国で実施していくことになりました。
予約から最初の診断まで平均で3か月以上かかる?
調査によると、発達障害の初診は、平均で3カ月以上かかるそうです。
確かに、発達障害で病院に行った人ならわかると思いますが、初診の予約が数カ月先や、予約ができないこともよくあります。特に、発達障害で有名な病院だとそうです。
しかし、これではかなり遅いですよね。多くの人は、すぐに診断を受けたいと思うでしょう。
そして、その理由の1つが、発達障害の専門的な知識を持つ医師が不足しているためなのです。
総務省がおととし全国27の医療機関を対象に初診の予約を受けてから実際に診察を行うまでの期間を尋ねたところ、平均で3か月以上と答えた医療機関が半数を占めたということです。
発達障害は最近になって大きく注目され始めた障害なので、それに対応できる医師の数がまだ追い付いていないのかもしれませんね。
また、アメリカでは医師とは別にADHDの人の相談や支援をする「ADHAコーチ」と呼ばれる人たちが多数いるようです。日本でもこのような人たちが必要となってくるのかもしれません。
参考記事:発達障害の早期診断 体制拡充へ診断できる医師養成