これまで、ADHDの人はゲームをあまりやらないほうが良いと考える専門家が多かったようです。
しかし、アメリカのカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究によると、ゲームが子どものADHDの症状を改善させる可能性のあることがわかったそうです。
この調査に参加した13歳のネイト・カッツ君は、ADHDの症状のため、長い時間集中することが難しかったそうです。たとえば、本を5分間集中して読むことも難しく、時には2分続かないこともあったそうです。
そのため、ネイト君はカリフォルニア大学の先進的な調査に参加しました。そこで1か月の間、ネイト君は週に5日、1日30分テレビゲームをしたそうです。
その結果母親によると、ネイト君は気分が穏やかになり、課題に長時間集中することができるようになったそうです。これはゲームをした結果だと考えられるようです。
ゲームで脳をトレーニング
医師はこれを「脳のトレーニング」と呼んでいるそうです。ゲームを通して、子どもの集中を助ける脳の部位をトレーニングできるようです。
医師によると、適切に作られたゲームであれば、子どもの注意力を助けることができるそうです。
ただし、ただ画面を受動的に見ているのではなく、適切にタブレットを操作するなど、積極的な関わりが必要なようです。
これを見る限り、ゲームなら何でも良いというわけではなさそうですね。また受動的であってもいけないようです。
すでに脳トレのゲームは複数出ているので、脳を鍛えるゲームはそれほど珍しいものではないのかもしれませんが、ADHDの症状にも効果があるというのはこれまであまり知られていなかったことかもしれません。
参考記事:Video game helping with ADHD
[amazonjs asin=”B008DRITNW” locale=”JP” title=”東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング”]