ADHDの症状は、時に日常生活を破壊しかねないくらいの、大きな影響を持ちます。大人のADHDの人は特に深刻です。そこでADHDの症状を改善することは非常に重要になってきます。
多くのADHDの人にとって、薬はADHDの症状の改善してくれるものです。しかし薬以外にも、ADHDの症状を改善するためにできることがいくつかあります。そこでADHDの症状を改善するために必要な、10の行動とライフスタイルを紹介します。
目次
1.「薬を考える」
「アデロール」「デキセドリン」「リタリン」「コンサータ」のような「刺激薬」は、ADHDの症状を改善させる効果が期待できる薬です。これらの薬はADHDの処方薬として最も一般的です。しかし「食欲抑制」「不眠症」「頭痛」「口渇(口の渇き)」「吐き気」の副作用があります。
また「非刺激薬」の「ストラテラ」は、ADHDの症状や、不安、不眠、または薬物乱用の症状を改善させます。しかしストラテラも「吐き気」「不眠」「口渇(口の渇き)」の副作用があります。
もし本当に薬が必要であれば、医者に相談してみることをお勧めします。
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2.「セラピー(認知行動療法)を考える」
もし薬に気が進まなかったら、認知行動療法がおすすめです。
認知行動療法は、日常生活の障害とネガティヴな思考を克服するだけでなく、自己イメージと思考パターンに着目することで行動を変化させることを目的としています。
認知行動療法は薬の治療と同じような効果は期待できませんが、あなたの行動を改善し、薬物のみを使用するよりもより改善効果が期待できるでしょう。
3.「ADHDを学ぶ」
ADHDについて知れば知るほど、ADHDの症状について自覚的になります。またADHDをうまく抑える情報も手に入れることができるでしょう。
ADHDについて学習すればADHDの傾向がわかるので、ADHDに対処するための戦略を立てやすくなります。
またADHDについて学習すれば、ADHDが「注意さえすればどうにかなる」というような簡単なものではないこともわかります。そのことを知れば、ADHDの症状で抱えてしまう恥や自責の感情を減らすこともできるでしょう。
4.「関係を養う」
ADHDの人の家族、親友、恋人にも、できるだけADHDについて学んでもらうことが大切です。
またADHDの人にとって、これら大切な人たちだけでなく「セラピー」や「カウンセリング」もまた必要です。
ADHDの人がソーシャルスキルトレーニングを行うことは、仕事上の付き合いや友人関係にも有益です。また結婚生活のカウンセリングや家族セラピーも、家庭でのADHDの症状を改善することができます。
5.「整理する」
もし頭の中がごちゃごちゃしていたり、物忘れが多かったりしたら、毎日の約束や会議をメモにしておきましょう。
また忘れやすい物は特定の場所に置くようにしましょう。家に帰ってきたときに、鍵や財布、携帯電話を置く場所を決めておくのです。そうすればどこにあるか忘れた時でもすぐに見つけることができるでしょう。
6.「気が散ることを排除する」
ADHDの人は集中力が不足していたり、騒音に敏感だったりします。そのため、気が散ることをできるだけ排除することで、集中力を高めましょう。
もし騒々しい職場で働いているのなら、騒音を排除するヘッドフォンをつけて平穏で静かな環境を作りましょう。家で集中したい場合は、TVを消して、携帯電話は別の部屋に置きましょう。
7.「行動する前に考える」
多くの大人のADHDの人は、自らの衝動的な発言と行動に苦労してしています。
感情的に行動してしまったり、何か衝動的に口走ってしまう前に、一度立ち止まり考えるよう自分に教えこみましょう。行動する前に最初に生じた感情や衝動を書き留めることも役に立ちます。
8.「前もって計画する」
ADHDの人の中には、長い会議などで緊張してイライラしてしていると、じっとしていられずどうしても体を動かさずにはいられないという人がいます。そして結果的にほかの人に迷惑になる場合があります。
そのような状況に対処するために、前もって計画を立てておきましょう。例えば貧乏ゆすりをしないよう、ノートにメモをするなどです。あるいは目立たないようにこっそり体を揺らしましょう。机の下でこっそりペンを回したりするのも目立たないのでお勧めです。
また同僚などに、体を動かすことで集中力が増すなど、うまく説明をしておくことも大切です。
9.「運動を続ける」
「この世で運動を勧めない人がどこにいますか?」「運動は良いことしかありません」
専門家もそう指摘するように、運動はADHDの人の注意力、集中力、学習力を改善します。
また研究によると、頭も使うような体の運動はさらに効果的です。たとえば空手、ダンス、ヨガなどです。「マーシャルアーツ」は、特に男の子のADHDに効果的です。男の子の宿題や、学校の成績の向上、予習復習に改善が期待できます。
10.「脳を鍛える」
研究によると、「クロスワードパズル」や「数独」は、集中力の不足というADHDの症状を改善します。なぜなら、新しい脳細胞の作成を促すからです。
その他にも、現在脳を鍛えるゲームや本などが多数ありますから、ADHDの人は積極的に行ってみたほうがいいでしょう。
参考記事:10 Things You Should Do If You Have Adult ADHD