台湾の新しい研究によると、ADHDを持つ10代の少女は、早期妊娠のリスクが高まることがわかりました。
しかし、ADHD治療薬を長期的に使用することで、10代での妊娠のリスクを減らすことができます。
これは、「Journal of Attention Disorders誌」に掲載された全国規模の縦断的研究です。
ADHDを持つ10代の若者は、定型発達の同世代の若者に比べて、20歳前に妊娠する可能性が2倍以上高く、またより多くの妊娠を経験していることがわかりました。
台北栄民総医院と国立陽明大学の研究者らは、ADHDを持つ女性と持たない女性の30歳前の妊娠についても調査し、ADHD治療薬の長期使用によって、この早期妊娠の可能性が減少することを明らかにしました。
また、スウェーデンで行われた研究でも、同様の結果が出ています。2019年のスウェーデンの研究によると、ADHDの女性は10代のうちに母親になる可能性が、ADHDではない女性に比べて6.2倍高いことが明らかになっています。
原因は?
それでは、なぜADHDの少女は早期に妊娠しやすいのでしょうか。
研究者らによると、「ADHDの人の実行機能や、衝動性、危険を冒す行動などの問題が、ADHDの少女が若くして母親になるリスクが高いという理由の説明になるのではないか」と考えられるそうです。
参考記事:Study: Girls with ADHD Face Increased Risk for Teen Pregnancy
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