『Journal of Attention Disorders』に掲載された研究によると、ADHDの大学生向けの新しい認知行動療法(CBT)プログラムが、不注意の症状などを効果的に軽減することがわかりました。
認知行動療法は、否定的な思考パターンを変え、自分自身や能力、将来についての認知を変えることを目的とした心理療法です。
今回の研究は、ACCESS(Accessing CampusConnections EmpoweringStudent Success)プログラムという、大学生向けの認知行動療法プログラムに関する以前の研究の検証をしました。
ACCESSは、時間認識、注意散漫、先延ばし、計画の失敗を対象としています。
研究では、18人のADHDまたはADDの大学生に対し、毎週12回の認知行動療法のセッションを実施しました。
その結果、参加した大学生には、注意力や時間管理、集中力などの点で改善が見られました。
これは、ADHDの大学生に対し、認知行動療法が有効であることを裏付けていると考えられます。
以前から認知行動療法はADHDの症状の改善効果が期待できると言われていますので、今回の研究もそれを裏付けた形になると思われます。
参考記事:Study: CBT for ADHD Helps College Students Target Inattention, Executive Dysfunction