行動力のないADHDの人は、5秒ルールがおすすめです。
5秒ルールというのは、行動を開始する際に「5、4、3、2、1」と、5秒数えてから行動を始めるというルールです。
5秒ルールをすることで、行動力のない人も行動ができるようになるようです。
この5秒ルールは、メル・ロビンズという女性が考案し、その後世界的に有名になりました。メル・ロビンズは、長い間悪い習慣にとらわれて新しい行動ができず、人生がうまくいきませんでした。
しかし、あるときロケットの発射の様子を見て、5秒ルールを思いついたそうです。それからは人生がどんどんうまくいくようになったそうです。
メル・ロビンズさんについては、以下の記事も参考になります。
「なぜ5秒ルールが役に立つのか」
なぜ5秒ルールが役に立つのかというと、行動しようとするときに、頭に否定的な理由が浮かぶのを防げるからです。
行動しようとするとき、脳は行動しないようあなたに話しかけます。頭の中にはいろいろと行動しない理由が浮かびます。
たとえば、「失敗するのではないか」「今の状態が一番ではないか」・・などです。そして、結局行動するのを止め、安全圏にとどまってしまいます。
しかし、5秒ルールを実行し、5から1へとカウントダウンを開始すると、頭はカウントすることに集中するので否定的な理由が頭に浮かぶのを防げます。
そのため、脳に邪魔されずに行動を開始することができるのです。
どんなに賢くても、脳は2つのことを同時にできないことが理由のようです。
それから、物理的に動き始めることで脳が活性化し、脳はデフォルトのモード(古い行動を維持する)よりも、新しい行動をサポートをするようになるようです。
「5秒ルールがADHDの人に役に立つ理由」
5秒ルールがADHDの人に向いている理由は、ADHDの症状に関係します。さまざまなADHDの症状が、行動に移すのを妨いでしまうのです。たとえば以下の症状です。
- 考えすぎ
- 先延ばし
- 優柔不断
- 自信喪失
- 不安や心配
- やる気のなさ
- 完璧主義
しかし、5秒ルールを行うことで、「やりたいと思うこと」と「それを実際に実行すること」の間のギャップを埋めることができます。
重要なのは、変化は行動を起こす瞬間に起こるということです。
また、やりたいと思うことを実際に実行すると、内面的な信念と自信を発達させることにもつながります。
どんなに大きな目標でも、まずは今日の小さな一歩が大切です。そのためには、まずは5秒ルールを実行することが重要なのかもしれません。
私も試してみたいと思います。
参考記事:ADHD and The 5 Second Rule