もしADHDと診断された場合、あなたはそのことを他の人にも話しますか?もしかしたら、ADHDであることを告白することで、ほかの人が普通にできることができないということをうまく説明できるかもしれません。他の人ももうあなたを責めてこないかもしれません。
しかし、ADHDであることをほかの人に話す場合は、慎重にしたほうがいいかもしれません。
「ADHD」であることを他の人に話す場合は慎重に
というのは、以前よりもADHDについてより多くの人が知るようになっていますが、それでも「ADHD」というラベルに含まれている意味は、「ユニークな個性」以上の意味があるからです。ADHDと聞いて、ネガティブにとらえる人もいるでしょう。
もちろん、家族や仲の良い友人、恋人などには話をしたほうがいいでしょう。しかしそれ以外の人たちには気軽に口に出すよりは、誰に話したら問題ないか注意深く考えたほうがよいでしょう。
ADHDの名前を口に出すよりも、うまく症状に対処したほうがいい?
しかし、家族や職場の人などに関係なく、誰に対してもできることがあります。それは「ADHD」という名前を出すのではなく「症状」に対処することです。ADHDがあなたにどのような影響を与えているのかをよく理解し、そして最高の状態で物事が行えるよう、その方法を考えるのです。
たとえば、もしあなたの記憶力がとぼしい場合、そして忙しい時に職場の同僚に何かを頼まれたときは、「申し訳ないけど、内容をメールしてくれますか?今仕事がたてこんでいて、言われても忘れそうなので」と伝えましょう。
もし会議で集中できない場合はメモをとるようにしましょう。周りには重要な内容なので、メモをして記録として残しておきたいと説明しましょう。
また朝が苦手で、「目が覚める」まで数時間かかるために、朝早くでの仕事の約束が厳しい場合は、周りにそう伝えましょう。11時を過ぎないときちんと目が覚めないので、十分な調子で仕事に臨むことができない。だから約束もそれからにしてほしいというように。(それだけその仕事、約束を大切にしていることを強調するとよいかもしれません。)
これらの頼みを拒否する人はあまりいないでしょう。なぜなら全てある程度納得が行くからです。これらの頼みごとは、相手の人が自分は尊重されていると感じられるでしょう。またADHDの人は最高の状態で物事を行うことができるよう、ADHDを否定するのではなくADHDとうまく付き合っていくことが大切です。
参考記事:Should you tell people you have ADHD?