本は好きでたくさん持っているが、どの本も最後まで読み終えることができない人はいませんか?ADHDの人はこのような特徴を持つ人が多いようです。私自身もそうです。
ADHDの人は勉強好きな人も多いので本を読むこと自体は好きなのですが、どれも最後まで読み終えることができず、本だけがどんどん増えていくという状況になる場合が多いようです。
そこでADHDの人におすすめの読書の方法を紹介します。
一般的な読書の方法は、ADHDの人に向いていない?
一般的な読書の方法は、一つの本を選び、それを最初から最後まで読むことです。最後まで読み終わったら、新しい本を読み始めます。
ある人たち(ADHDではない人たち)は、それができます。本の最初から最後まで読むことができますし、説明書の内容を順番に従っていくことができるのです。
しかし、ADHDの専門家によると、ADHDの人は、このような「直線的」な、順番に読んでいく方法はうまくいかないことが多いそうです。
そのため、ADHDの人は必ずしも本の最初から最後まで読む必要はないのかもしれません。
ただしADHDの人の強みは、多くのさまざまな情報源(本)から情報を収集し、その情報を独創的かつ斬新な方法で結びつけることです。
読書で得られた「1つのこと」を大切に
ADHDの専門家によると、ゲイリー・ケラーとジェイ・パパサンの本、「ONE Thing(1つのこと)(一点集中がもたらす驚きの効果)」が参考になるそうです。
この本のコンセプトは、もし「1つのこと」に集中して行動すれば、集中力や注意力が散漫になることなく、非常に優れた結果が得られるです。
「1つのこと」は、大きいことから小さいことまで、すべてに応用できます。
たとえば、「人生の使命」から、「今週やらなければいけない仕事」まで応用できるのです。
一日中、自分自身に「自分の1つのことは何か」と問いかけましょう。たとえば、会議に出席した後、行動に起こそうとしている1つのことは何だろう、などです。
読書で発見した「1つのこと」を実践する
そして、この「1つのこと」の原則が、ADHDの人の読書の仕方に適用できます。
読書を始めた(最後まで読み終える必要はありません)本について、以下のことを自分に問いかけましょう。「私が学んだことは何か?そして行動を起こそうとしていることは何か?」
実行できたかどうかは、生活がどのように変化したかによります。
本は一部しか読んでいないけど、それで生活を変化させることは、本は全部読んだけど、(生活を変化させることなく)いつもの生活を続けることよりも、意味があるものです。
おそらく、もしあなたが読んでいた本に興味を失ったとしたら、それはあなたが「1つのこと」を発見したからかもしれません。あなたは読んでいた本からインスピレーションを得たため、また新しいことを始めようとしたのではないでしょうか.
「1つのこと」をまとめる
新しい本を読み始めたとき、無意識のうちに目標を設定し、それを終わらせようとしています。そのため、「1つのこと」を行っていても、少し不完全な感じがするかもしれません
「1つのこと」を体系化する(まとめる)ことも重要です。
WordやGoogleドキュメントで読んだ本の内容を記録しましょう。
本を最後まで読む必要はありません。読んだ本の一部分から得られた「1つのこと」を書き留めましょう。
毎週書き留めた内容を見直し、アイデアを心の中で新鮮に保ちましょう。
もし「1つのこと」を実行するのを止めていることがわかったら、本に戻り、本の残りの部分を続けて読むか、すでに読んだ部分をもう一度読み返しましょう。
まとめ
- ADHDの人は本を最後まで読むのが苦手な人が多い
- ADHDの人は最初から最後まで本を読む必要はない
- その代り、読んだ本の中で、少しでも得られた知識(一つのこと)を大切にする。そして実践することも重要
- いろんな本で得られた知識(一つのこと)をまとめることも重要
参考記事:How to Read Books When You Have ADHD