発達障害のある人は塾講師がおすすめかもしれません。
特に、勉強ができる人におすすめです。
よくあるパターンは、大学までは成績優秀だったが就職活動でつまづき、発達障害が発覚するというパターンです。
このような人は、勉強はできるがそれ以外の部分で問題があるということだと思います。そのため、得意な勉強の部分をうまくいかせる仕事として塾講師の仕事はお勧めかもしれないと思いました。
そこで、私の経験などもふまえ、塾講師のメリットとデメリットをいくつか紹介します。
目次
塾講師のメリット
1.「専門性が生かせる」
発達障害の人には専門性が生かせる仕事が向いていると言われます。
「塾講師」はその専門性が生かせる仕事なので、発達障害の人に向いていると思います。
特に、理数系を教えられる人は募集が多いので、理数系が得意な人はさらに有利だと思います。
2.「相手が大人ではない」
塾講師の仕事は相手が子どもです。
子どもとのコミュニケーションは大人と違います。
そして、発達障害の人の中には、大人のコミュニケーションは苦手だけど子どもだと問題なく接することができるという人が少なからずいるように思えます。これは私の経験からも言えます。
そのような人には塾講師の仕事は向いているように思えます。
3.「対人関係能力は第一に重要ではない」
塾講師の第一の仕事は、基本的に勉強を教えることです。ですから、たとえば営業や接客の仕事のような対人能力は要求されません。
仮に対人能力がいっさいなくても、生徒の成績を上げられればそれで良いとなる仕事なのです。
しかしもちろん、人が相手の仕事ですから、対人能力が全くいらないというわけではありません。さらに、うまく相手に教えるためには対人能力が必要だとも思えます。
ですから、あくまで優先順位としての問題とも言えます。対人能力は必要ですが、それは第一に重要なものではない、ということです。
また、専門性が高ければ、対人能力が低くてもそれをカバーできるというメリットもあります。
塾講師のデメリット
1.「誰にでもできる仕事ではない」
ただし、塾講師は誰にでもできる仕事ではありません。専門性のある仕事ですから、学力は必須です。また、ある程度の学歴も必要となるかもしれません。少なくとも4大卒でないと難しいかもしれません。
2.「あまり稼げない」
塾講師は一見すると時給が高い仕事のように思われますが、実はそれほどお金が稼げる仕事ではないように思えます。
まず、授業のための準備に時間が取られます。これは無給です。また、授業が終わった後などには毎回報告書を提出するのが義務とされているところが多いです。この報告書を書くのに時間が取られますが、この書く時間は無給である場合が結構多いようです。
3.「少子化で仕事が減っている」
少子化で子どもが減れば、塾に通う子どもも減るので、塾の仕事は減ると思います。しかも今後さらに加速しているようなので、将来的に続けられる仕事なのかどうかはわかりません。
集団授業が苦手な人は個別塾がいいかも
また、集団の子どもを相手にした集団授業が苦手な人もいると思います。私も以前経験して苦手でした。おそらく集団授業のほうがコミュニケーション能力が要求されると思います。
もし集団が苦手だと思う人は、個別指導の塾を選ぶと良いと思います。個別指導の塾は相手が1人~3人くらいまでのところが多いので、集団授業よりは苦労しないと思います。
ただし、個別指導のほうが給料は安いので、お金はあまり稼げないと思います。
また、塾とは別に家庭教師も発達障害の人には向いているようにも思えます。これは別の機会に紹介したいとも思います。