『いま、会いにゆきます』はとても話題になった恋愛小説・映画ですね。
この作品の著者である市川拓司さんは、発達障害であることを公にしている作家さんです。自身で発達障害に関する本、「ぼくが発達障害だからできたこと (朝日新書)」も書いています。
この市川拓司さんが雑誌のインタビューで発達障害について話をしています。
雑誌の取材を受けていた時、発達障害に詳しいライターの品川裕香さんから「あなた、アスペルガーの人がよく使うワードをさっきから連発しているから、調べてもらったら」と言われてね。勧められたメンタルクリニックを受診すると、医師から「典型的なアスペルガーの症状を示している。ただし、市川さんは社会的にも成功しているから、とくに診断書を書いたりはしませんよ」と言われました。
市川拓司さんは「アスペルガー症候群」のようですね。また市川拓司さんは自分が作家になれたのは発達障害のせいかもしれないということも話しています。
「常識」に縛られないからこそ、飽きずに、懲りずに夢を見続けることができるのかもしれない。僕は小学校時代に「バカタク」と呼ばれていたけれど、卒業アルバムの将来の夢に「作家になること」と書いていました。結婚した頃は、「僕の小説がハリウッドで映画化されたら」なんて当時としては途方もない夢を、奥さんと2人で一晩中語り合ったりしていました。
発達障害のおかげで、常識に縛られずに作家になる夢をずっと追いかけることができたのかもしれませんね。普通の人だったら、途中であきらめてしまう人も多いでしょう。もしかしたら発達障害でなければ作家になることもできなかったかもしれません。
もちろんこれは市川拓司さんが作家として成功したから言えることかもしれません。もし成功していなかったら、はたしてここまで発達障害であることを肯定できていたのかどうかはわかりません。
ただしこの市川拓司さんの例は、発達障害の特徴をうまく生かせば、成功できる武器に変えることができることを示しているようにも思えます。こちらの記事(ADHDの人は成功する?人を成功に導くADHDの10の特徴)も参考になるかもしれません
参考記事:発達障害の作家・市川拓司さんが語る「『違い』は武器になる」