メキシコの研究によると、母親の自尊心が高いと子どものADHDの症状が少ないそうです。
研究では、192組の親子のデータから次のような結果が導き出されたそうです。
母親の自尊心が高い親子では、子どものADHDの症状のうち、注意欠如行動が少ない傾向がありました。また、対象者を鉛の量が多かったグループと少なかったグループに分けたところ、鉛の量が多かったグループでは、母親の自尊心と注意欠如行動の関連が弱くなっていました。
研究班は、「幼児期に母親の自尊心が高い子どもは注意欠如行動を起こしにくかった。出生前の鉛曝露はこの防護的な効果を弱める働きがあるかもしれない」とまとめています。
記事によると、ADHDは遺伝的要因だけでなく、環境的要因も影響するそうです。子供は比較的接することの多い母親の影響を受けやすいため、母親の自尊心のあり方が子供のADHDと関係してくるのかもしれません。
ただしこれはあくまで要因の一つとして想定できるだけで、もしかしたらもっと別の要因が関係していることも否定できません。またこれで安易に子供のADHDを母親のせいにしてしまうのは問題でしょう。
またこちらの記事では、鉛の量とADHDの関係も指摘されています。
今後の研究結果を期待したいですね。