調査で、発達障害の人は睡眠に悩む人が多いことがわかったそうです。
発達障害がある人たちの多くが睡眠に悩んでいる--。感覚が過敏になるなどの障害の特性や、日中に感じたストレスが睡眠時に影響し、「眠れない」などの悩みにつながっていることが、東京学芸大の高橋智教授(教育学)の調査で分かった。
興味深いのは、睡眠不足になる原因は「過集中」という回答が一番多かったそうです。
睡眠不足をあげた当事者の回答で多かったのは「作業がなかなか終わらず寝る時間が遅くなる」(48.7%)だった。「やりたいこと」に熱中しすぎる「過集中」の障害特性により夜更かしをし、寝不足になるという。高橋教授は「しかるべき結果が出たな、という印象ですね。気持ちの切り替えがうまくできない(発達障害の)特性が分かる」と話す。
夜にやりたいことに熱中してしまい、結果的に睡眠不足になる発達障害の人が多いということですね。
ADHDの特徴の1つは「過集中」ですから、これはADHDの人には特に当てはまるのかもしれません。
私自身も夜にインターネットやドラマ、映画などを見るのが止められなくなってしまい、睡眠不足になることがよくあります。
最近はSNSがなかなか止められずに困っています。
そして睡眠不足だと、次の日仕事でミスを起こす原因にもなってしまいます。ADHDの人はミスが多いと言われますから、睡眠不足でさらに症状が悪化してしまう可能性もあるでしょう。
以前から海外の発達障害に関する記事でも発達障害と睡眠の関係が指摘されることが多かったですが、今回の調査で日本でも同じだということが明らかになったのかもしれませんね。
発達障害者の人は気持ちの切り替えがうまくできないそうですが、これはよくわかります。睡眠以外の場面でもありそうです。
対策はなかなか難しいとは思いますが、夜はなるべく熱中しやすいものには触れないようにしたり、良い目覚まし時計を買ったりなどがあるでしょうか。
参考記事:発達障害者「睡眠に悩み」多く