新型コロナウイルスで都市封鎖が行われる中、イタリア南部のサルヴェ村が自閉症やADHD、知的障害の人で家にとどまることが難しい人のために、ビーチを開放すると発表しました。
この地域はよくブーツに例えられるイタリアの「かかとの底」にあたる部分で、開放されるビーチはこの地域で最も美しいビーチの一つです。
現在は閉鎖されていて、一般の人には開放されていません。
自閉症の子どもがいる村長が提案
このアイデアを提案したのは、村長のフランチェスコ・ビラノバ氏です。彼は9歳の自閉症の子どもがいる父親です。
村長によると、新型コロナウイルスの影響でセンターが閉鎖されたり、自宅での支援がなくなったりしたため、自閉症の子どもたちとその両親は苦労しています。
また、自閉症の人が家に長期間いることを強いられると深刻なトラウマとなる危険性があり、自傷行為を引き起こす危険性もあると町長は述べます。
現在、イタリアでは規則により、知的障害のある人は健康上の理由があれば外出することができますが、多くは家の近くにとどまざるをえなくなっています。
しかし、サルヴェ村では、ヘルパーまたは家族が同伴していれば、これらの人々が村のビーチに行くことが可能になっています。
さらに、村長はサルヴェ村以外の地域でもビーチを開放することを望んでいるそうです。
via:Italian Town Opens Beaches To Residents With Autism And ADHD Under Coronavirus Lockdown