最近の研究で、iPadのゲームを利用して子どもの自閉症を正確に特定できることがわかりました。
もしこれが実用化されれば、従来よりも時間と費用をかけずに自閉症の診断が可能になります。
ゲームをプレイする際の指の動きに注目
スコットランドのストラスクライド大学の研究者たちは、子どもたちがゲームをプレイするときの指の動きなどに自閉症に特有の特徴があると考えました。
そこで、指の動きなどの特徴を捕えるため、iPadのゲームに「コード」を追加して実験を行いました。実験に参加したのは、4歳から7歳の自閉症の子供37人と、自閉症ではない子ども45人です。
子供たちはiPadなどの指でタッチのできるタブレットコンピュータを使用し、ゲームをプレイするよう指示されました。
ゲームの後、研究者たちは子どもたちのプレイデータを機械学習アルゴリズムにかけ、それから2つのグループのデータの結果を比べました。
自閉症の子どもはタッチするときの指の力が強い
その結果、自閉症の子どもは指でタッチするときの力が強いことなどがわかりました。
そして、この動きのパターンを機械学習にかけたところ、93%の正確さで、子どもが自閉症かどうかを特定することができました。
研究者によると、これは自閉症の早期発見のための大きな進展となる可能性があります。
この方式を使用すれば、自閉症の子どもはストレスを感じず、また従来必要とされた臨床医による費用のかかるテストも必要ないからです。
参考サイト:The ‘breakthrough’ iPad game that can spot autism in children with 93% accuracy